電動シャッターが途中で止まるトラブルは突然発生し、開閉ができなくなることで、業務や生活に支障をきたす場面もあります。急な不具合に戸惑い、無理に操作していいのか判断に迷う方も多いでしょう。電動シャッターの途中停止は、モーターの故障だけでなく、安全装置の作動や制御部品のズレ、レールやスラットの引っかかりなど、さまざまな原因によって発生します。原因を誤って判断すると、症状を悪化させてしまうため注意が必要です。この記事では、電動シャッターが途中で止まる主な原因と自分で確認できる対処法に加え、業者に依頼すべき目安も併せて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
電動シャッターが途中で止まる主な原因
電動シャッターの途中停止は、機械的な故障だけでなく、安全面を考慮した装置の働きや部品の位置ズレなど、さまざまな要因によって発生します。ここでは、電動シャッターが途中で止まる主な原因を紹介します。
安全装置が作動している
電動シャッターには、挟まれ事故を防止するため、障害物を検知すると自動的に停止・反転する機能が備わっています。安全装置は障害物による負荷を感知する仕組みですが、レールの錆びや汚れで摩擦抵抗が増えた際にも反応する場合があるのです。降下中に通常以上の負荷がかかると、装置が「障害物あり」と判断して動きを止めます。冬場の油脂硬化や、ガイドレールへの砂ぼこりの堆積などによって抵抗が増えた場合も、同様に負荷検知機能が働いて停止します。こうした現象は故障ではなく、安全機能が正常に作動している証拠です。また、シャッター最下部の座板に設置されたスイッチが、地面にある砂利やコンクリート土間の凹凸に接触し、障害物と誤認して緊急停止する場合もあります。
リミットスイッチのズレや不具合
電動シャッターはリミットスイッチで全開・全閉の位置を制御しています。モーターの回転数をカウントし、設定位置で電気を遮断する仕組みです。しかし、長期間の振動や摩耗により設定位置にズレが生じる場合があり、本来の位置より手前で止まったり、床に接触しても止まらずワイヤーが緩んだりします。また、最近の機種に使われているポテンショメーターなどの位置検出器が故障した場合も、誤った位置情報を送ってしまい、電動シャッターの停止を招きます。
レールやスラットの引っかかり
ガイドレールやスラットに変形が生じると、物理的な抵抗で動作が止まります。例えば、車をぶつけてレールが歪んだ場合、歪んだ部分でスラットが引っかかり降りてきません。また、スラットの左右ズレも原因の一つです。長年の使用で留め具が緩むとスラットが横滑りし、ガイドレール内部で干渉して大きな摩擦抵抗を生みます。こうした物理的な引っかかりは、モーターへ過剰な負荷をかけ、過負荷保護装置を作動させる要因になります。
非常停止ボタンの誤操作
操作盤や周辺に設置された非常停止ボタンが、意図せず押された状態になり動かなくなるケースです。清掃や荷物の移動作業中に身体が壁のボタンへ当たり、押し込まれたまま気づかずに故障と間違えるケースがよくあります。非常停止ボタンを解除しない限り、シャッターは動かない状態が続きます。
モーターや制御盤の不調
電動シャッターの心臓部であるモーターや制御盤のトラブルも、シャッターが途中で止まる大きな原因の一つです。制御盤の内部部品が劣化すると、電気信号が正しく伝わらずに動作が止まります。また、モーターの使い過ぎや気温の影響で、過熱を防ぐ保護機能が作動するケースも少なくありません。電気系統の異常は外観から原因を判断しにくく、対応が遅れると完全に動かなくなる恐れがあります。
電源やリモコンの不具合
電源供給が安定していない場合や、リモコン・操作スイッチの反応が悪い場合にも、途中停止が起こります。電池の消耗や接触不良によって操作信号が途切れると、シャッターが指示どおりに動かなくなります。スイッチを押した際に反応が遅れたり、動いた直後に止まったりするといった症状が出る場合は、電源周りの確認が必要です。
自分で試せる対処法と注意点

電動シャッターが動かなくなった際、すぐに修理業者を呼ぶ前に確認できることがあります。ここでは、特別な工具を使わずに自分で試せる対処法と、逆に行ってはいけない注意点について解説します。
時間を置いてから再操作する
電動シャッターの開閉操作を連続して行った後や、気温の高い日に止まった場合は、モーターの過熱や過負荷によって保護装置が働き、一時停止している可能性があります。この停止は故障ではなく、モーターを守るための正常な機能です。モーターの熱が冷えれば再び動くようになるため、しばらく時間を置いてから操作できるかを確認しましょう。
スラットやレール周辺を清掃する
電動シャッターのガイドレールやスラットに埃や砂が溜まっていると、摩擦抵抗が増えて安全装置が誤作動する原因になります。ほうきや掃除機を使用し、見える範囲の汚れやゴミを丁寧に取り除いてください。
スラットやレールに目立つ歪みがないかを見る
車をぶつけたり強風を受けたりした後であれば、電動シャッターの外観に変形が生じていないかを目視で確認します。ガイドレールの曲がりやスラットのズレなど、外から見て分かる変形がある場合は、無理に動かさずシャッター修理業者へ相談してください。
障害物やセンサー周辺を確認する
シャッターが降りる床面だけでなく、降りてくる通り道に物がはみ出していないかを確認します。壁に立てかけた掃除用具や、自転車の一部などが接触していないかも重要なチェックポイントです。また、障害物検知センサーのレンズ部分に、汚れや蜘蛛の巣などが付着している場合も、障害物があると誤認して止まってしまいます。センサー周辺に汚れがないかも併せて確認しましょう。
センサーが電池式の場合は電池残量をチェックする
電動シャッターにワイヤレス式の障害物検知センサーを使用している場合、センサー側の電池消耗によって誤作動が起きている可能性があります。長期間交換していない場合は、電池残量をチェックするか、新しい電池に交換して動作が改善するかを試してください。
リモコンや操作スイッチの反応を確かめる
電動シャッターのリモコンボタンを押しても、反応が悪い・反応が遅れる場合は、リモコンの電池切れや接触不良が疑われます。電池を交換して、正常に反応するかを確認してください。壁付けスイッチの場合は、ボタンが押し込まれたまま戻っていないかなど、物理的な状態も確認しましょう。
電源周りに異常がないかを確認する
シャッター本体の故障ではなく、電力供給そのものに問題がある可能性もあります。分電盤を確認し、電動シャッター系統のブレーカーが落ちていないか、コンセントが抜けていないかなど、電源周りの状態をチェックしてください。
自分で行わないほうがよい対応
電動シャッターのトラブル時に誤った対応をしてしまうと、修理費用が高額になるだけでなく、大怪我につながる危険があります。安全のため、避けるべき行動について解説します。
無理に開閉を繰り返す操作
電動シャッターが動かない状態で、スイッチを連打したり、無理やり手で引っ張ったりする行為は避けてください。モーターなどの電気部品がショートして完全に故障する原因になります。また、スラットが斜めになってガイドレールに引っかかっている状態で無理に動かすと、変形や破損が広がり、部分修理では済まなくなってしまいます。
内部部品の調整や分解
電動シャッターの上部にあるシャッターボックスを開けたり、内部の部品を触ったりすると非常に危険です。電動シャッターの巻き取りシャフトには、重いシャッターを持ち上げるための強力なスプリングが仕込まれています。部品を外した瞬間にスプリングが弾け、手や指を挟んで大怪我をする事故につながる恐れがあります。感電のリスクもあるため、内部には絶対に触れないでください。
レールへの不適切な注油
電動シャッターの動きをよくしようと、ガイドレールに粘度の高いグリスや潤滑油を大量に吹き付けるのは逆効果です。油分が砂ぼこりやゴミを吸着して粘土状の汚れとなり、かえって摩擦抵抗を増やしてしまいます。安全装置が誤作動する原因となるため、自己判断での注油は避けるか、シリコンスプレーを使用しましょう。
自力での対応が難しい場合は業者へ相談
基本的な対処法を試しても電動シャッターが動かない場合や、目に見える破損がある場合は、速やかにシャッター修理業者へ相談してください。安易な自己判断は、思わぬ事故や修復不可能な故障につながる恐れがあります。ここでは、プロに任せるべきケースと具体的なリスクについて解説します。
ガイドレールやスラットが著しく変形している
車をぶつけてガイドレールが曲がったり、台風の飛来物でスラットが凹んだりしているなど、物理的な破損が見られる場合は、絶対にスイッチを操作してはいけません。変形したガイドレールは通り道が狭くなっており、電動シャッターを動かすとスラットが無理やり押し込まれて金属同士が激しく擦れ合い、スラットが変形して正常に巻き取れなくなってしまいます。さらに、モーターにも過大な負荷をかけるため、最悪の場合はモーター自体が焼き付いて故障しかねません。無理に動かさなければレールの補修で済むはずが、スラットやモーターの交換まで必要な高額修理に発展するリスクがあります。また、スラットの横ズレも、無理な操作は禁物です。長年の使用で横ズレ防止の留め具が破損すると、スラットが左右に動いてレールに引っかかってしまいます。引っかかったスラットを工具などで無理に直そうとすると、シャッター全体を歪ませる致命的な故障につながりかねません。修復には分解整備が必要なため、速やかにシャッター修理業者に依頼しましょう。
内部部品の交換が必要
電動シャッターの動作不良の原因が、電気部品の経年劣化や故障にある場合、ご自身での修理は不可能です。特に、スイッチを押しても唸り音がするだけで動かない場合は、モーター周辺の電気部品が寿命を迎えているサインです。これらの部品は消耗品のため、設置から10年前後で不具合が出始めますが、交換や配線などの電気工事をするには、国家資格である電気工事士の資格が必要です。無資格での作業は法律で禁止されているだけでなく、配線ミスによる感電や、漏電火災を引き起こす重大なリスクがあります。安全かつ確実に修理をするためには、部品選定から交換作業まで、資格を持つシャッター修理業者に任せましょう。
高所作業や電気工事を伴う
高所での作業そのものが危険である点も、業者に依頼すべき大きな理由です。モーターや巻き取り装置などの電動シャッターの心臓部は、一般的に高さ2.5メートル以上の場所に設置されたシャッターボックスの中に収められています。家庭用の脚立では足場が不安定な上、上を向いて重量部品を扱う作業はバランスを崩しやすく、転落して大怪我をする危険性が極めて高いです。また、前述の通り、電動シャッターの修理には電気工事が伴うケースが大半を占めます。配線を繋ぎ直したり、電源直結式のモーターを交換したりする作業には、電気工事士の国家資格が必要で、無資格者の配線工事は感電事故や施工不良による火災の原因となります。電動シャッターの修理は、安定した足場の確保や電気資格が必須となる危険な作業なので原因が特定できない場合や、シャッターボックスを開ける必要がある場合は、迷わずシャッター修理業者へ依頼してください。
電動シャッターが途中で止まったときは99シャッターへ

電動シャッターが途中で止まる症状は、汚れや電池切れといった軽度な原因で改善する場合もあれば、制御部品や内部部材の不具合が原因となる場合もあります。原因によって対応方法が異なるため、自己判断で操作を続けると、不具合が広がる恐れも否定できません。見える範囲を確認しても改善しない場合や、不具合の箇所が分からないときは、早めに専門業者へ相談しましょう。99シャッターはシャッター修理業者として、電動シャッターの途中停止について、原因確認から修理まで一貫して対応しています。電動シャッターが途中で止まってお困りの際は、99シャッターへご相談ください。
【筆者・監修者企業】
99シャッター(合同会社BUKAS)
弊社はシャッターを扱って15年以上の実績をもつ代表をはじめ、豊富な工事実績があります。
窓シャッター・車庫シャッター・工事シャッターではメーカー全面協力により信頼と安心安全の施工を実現し、メーカー保証付きで格安で施工いたします。
私たち99シャッターは、シャッター修理・交換・取付に関するお役立ち情報を発信しております。



