三和シヤッターの重量用電動シャッターに採用される開閉機「SG20形」「SG40形」。本記事では、両機種の基本仕様や適用範囲の違い、よくある故障の症状から修理費用の目安、さらに寿命や交換判断の基準まで、三和シヤッター認定工事店である99シャッター(合同会社BUKAS)が現場の知見をもとに解説します。
三和シヤッター『SG20』とは?
SG20は、三和シヤッターの電動シャッター用開閉機です。主に重量シャッターに採用されています。
SG20は電動シャッター用の開閉機
SG20とは、三和シヤッターの電動シャッターに使用される開閉機で、重量のあるシャッターや開口部の大きなシャッターの開閉動作に対応する機種です。電動シャッターは開口幅やスラット重量により、必要な駆動力が変化します。このSG20は、重量のある電動シャッターに対応する開閉機として設計されています。
定格出力250Wの開閉機
SG20の定格出力は0.25kW(250W)です。軽量シャッター向けの開閉機と比べると、重量のあるシャッターの開閉に対応する出力を備えています。
設置される主な用途
SG20は、工場や倉庫の搬入口、商業施設の開口部などに設置される電動シャッターをはじめ、防火・防煙シャッターにも採用されています。
SG20とSG40のスペックの違い
三和シヤッターの重量シャッター用開閉機のSG形には、SG20やSG40などの種類があり、出力と対応できるシャッター規模に違いがあります。
定格出力
SG20は0.25kW(250W)、SG40は0.5kW(500W)です。SG40はSG20よりも出力が大きく、より大きな開口幅や重量のあるシャッターに対応します。
対応するシャッター規模の違い
SG20は中規模の重量シャッターに使用され、SG40は開口幅が広く重量のあるシャッターに使用されます。シャッターの開口サイズや重量が大きくなるほど、必要な駆動力も変わるため、使用する機種は設計条件に応じて決定します。
機種が決まる考え方
SG20とSG40のどちらを採用するかは、シャッターの仕様によって決まります。開口幅や重量などをもとに適合機種が選定されるため、使用者は変更できません。
| 型式 | SG20 | SG40 |
| 定格出力 | 0.25kW | 0.50kW |
| 定格電流(単相100V・50Hz/60Hz) | 5.4A/6.6A | 8.8A/11.6A |
| 起動電流(単相100V・50Hz/60Hz) | 8.6A/9.2A | 19.0A/18.0A |
| 重量 | 約13~15kg | 約22~27kg |
出典:三和シヤッター工業株式会社|一般のお客様向け「よくあるご質問」・重量シャッターに使われる開閉機(モーター)の電気容量を教えてください。(https://faq-sanwa-ss.dga.jp/dc/faq_detail.html?id=15)
SG20で起きやすい不具合と修理費用の相場
SG20を搭載した重量シャッターは、長期間の使用や設置環境の影響により、経年劣化に伴う動作不良や制御系の不具合が発生する場合があります。不具合は段階的に進行する傾向にあり、初期症状の段階で対応すれば大きな修理を避けられます。
動かない・途中で止まる
動作しなかったり、途中で停止したりする症状は、SG20をはじめとした開閉機でよくある不具合です。モーター内部の摩耗やリミットスイッチの劣化、制御基板の不良などが原因として挙げられます。初期段階では動作が不安定な程度ですが、進行すると完全に停止する恐れがあります。軽度であれば調整や部品交換で対応できますが、内部劣化が進行している場合は、開閉機本体の交換が必要となるでしょう。
停止位置のずれ・動作異常
停止位置のずれは、リミット設定の誤差や制御系の劣化によって発生します。開閉位置が正しく認識されなくなると、途中停止や全開・全閉位置のずれにつながります。初期段階では調整で改善しますが、繰り返し発生する場合は制御部の交換が必要です。
異音がする
異音はSG20のギア部の摩耗や軸受の劣化、潤滑剤不足などによって発生します。初期では軽い摩擦音ですが、進行すると金属音が強くなり、他部品への負荷が増加します。早期であれば潤滑剤の塗布や調整で対応できますが、摩耗が進行している場合は部品交換が必要です。
操作ボタン・リモコンが反応しない
ボタンやリモコンの操作不良は、制御基板の故障・配線不良・受信部の劣化などが原因です。開閉機本体ではなく、操作盤や外部機器側に原因があるケースも少なくありません。電源や信号系統の点検で復旧する場合もありますが、基板交換が必要になると修理費用が高くなります。
非常スイッチや異常表示ランプが点滅する
「非常スイッチ」やシャッターレール内にある「異常表示ランプ」など、手動閉鎖装置が点滅する場合は、内蔵されている蓄電池の電池切れが考えられます。蓄電池には寿命があり、電池交換時期シールで確認できます。赤色のシールであれば4~5年、青色のシールであれば9~10年が交換の目安です。ゆっくりした点滅や低速点滅は、電池の寿命や異常のサインです。ただし、高速点滅は感知部やシャッター全閉位置などに異常が発生しているサインのため、電動シャッターの動きに異変が生じている可能性があります。点滅している場合は、専門業者に電池交換や修理を依頼してください。
シャッターと地面の隙間から雨水が入ってくる
台風や暴風雨などの大雨の際、完全に閉めたシャッターと地面の隙間から、雨水が入り込む場合があります。雨水はシャッターの屋外側に設置できる止水商品で防げますが、機種や設置環境によっては取り付けられないため、現地調査が必要となります。
シャッターに水をかけてしまった
電動シャッターの水洗いは避けましょう。シャッターに水をかけると、サビが発生するだけでなく、部品や塗装の消耗が促進される恐れがあります。さらに、電子機器が漏電すると、感電や動作不良が発生し、思わぬ事故につながりかねません。
電動シャッターの症状別修理費用の目安
| 症状 | 修理費用の目安 |
| 上がらない・下がらない | 3万円~ |
| 途中で止まる | 3万円~ |
| 停止位置がずれる | 5万円~ |
| 異音がする | 2万円~ |
| 停止ボタンが効かない | 5万円~ |
| 操作ボタンが正常に作動しない | 4万円~ |
| モーターが回らない | 2万円~ |
※修理費用はあくまで目安です。正確な金額は無料の見積もり後にお知らせいたします。
SG20の寿命は?修理と交換の判断基準
SG20を安全に使い続けるためには、寿命の目安を知り、適切なタイミングで修理か交換かを判断することが重要です。劣化した状態で使い続けると、ある日突然動かなくなるだけでなく、シャッターの自重による重大な事故を招く恐れがあります。製品の耐用年数や、判断のポイントを見ていきましょう。
SG20(電動シャッター開閉機)の耐用年数の目安
三和シヤッター製の重量電動式シャッターの設計耐用年数は15年、設計耐用回数は1万回です。ただし、これらの数値は定期的な点検や適切なメンテナンスが行われていることが前提となります。使用頻度が非常に高い場所や、潮風・湿気の影響を受ける環境では劣化が早まる傾向にあるため、15年以内であっても定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。
修理か交換かを判断する基準
修理をするか本体の交換かを判断する際は、故障の頻度や主要部品の劣化状況、修理費用の規模などがポイントとなります。設置から数年程度で、原因が明確な部分的な不具合であれば、修理で対応可能です。一方、設置から15年前後が経過している場合は、モーターの巻き上げる力が弱まったり、ブレーキ部が摩耗したりするなど、開閉機全体の劣化が進行している可能性が高くなります。一部を直してもほかの部位に不具合が生じる場合は、安全性と長期的なコストを考慮し、開閉機本体交換を検討する必要があります。
交換する際の注意点
SG20を後継機種などに交換する際は、現在のシャッター重量に対して適切な出力を持つ機種を選定しなければなりません。低いスペックの機種を選ぶと、パワー不足による作動不良や、無理な負荷による早期故障を招く原因となります。専門業者に依頼し、現地調査でシャッターの重量や設置環境を確認し、現行機種の中から最適な能力を持つモデルを選定してもらいましょう。併せて、開閉機の周辺部品に傷みがないかも、交換時に点検を依頼すると安心です。
交換費用の目安
SG20の開閉機交換費用は、設置条件により異なりますが、20万~50万円が目安です。この費用には本体代金のほか、古い開閉機の撤去・処分費や取付工賃が含まれます。また、高所作業車が必要な現場や、メーカーの部品供給終了に伴い周辺システム全体の改修が必要なケースでは費用が変動するため、正確な金額は現地調査後の見積もりで確認しましょう。
SG20の停電時・非常時の手動操作方法
停電や故障で電動操作ができない非常時でも、SG20を搭載した重量シャッターは手動での開閉が可能です。万が一の事態に備え、慌てず安全に動かすための手順を確認しておきましょう。
停電時の手動開閉手順
SG20は電動シャッター用の開閉機ですが、停電時には手動でシャッターを開閉できる構造となっています。
手動操作の方法
手順1.シャッター用のブレーカーを落とし、シャッターの電源を切る
手順2.開閉機が設置されている側の点検口を開ける
手順3.手動操作用のチェーンまたはハンドルでシャッターを上げる
手順4.シャッターを下げる際は、白いブレーキ解放ひもを引いてゆっくりと降下させる
手順5.操作後はチェーンまたはハンドルを元の状態に戻す
手動チェーン・ハンドルの操作方法
チェーンで操作する場合
ケースからチェーンを引き出して下に垂らし、シャッターから遠い方のチェーンを引き続けて上昇させます。上限ギリギリまで上げると、復旧時に支障が出るため、天井面またはケースから10cmほど余裕を持たせて停止させます。
ハンドルで操作する場合
開閉機後方の軸にハンドルを差し込み、手前側へ回し続けて上昇させます。チェーン同様、上がりすぎに注意しながら作業を進めます。
復電後の復帰操作
電気が復旧したら、以下の手順で電動操作への切り替えを行います。
手順1.押しボタンまたはリモコンの「閉」ボタンを押す
手順2.シャッターが下降し下限(床面)で停止すれば復旧完了
手順3.シャッターが下降しない場合は、押しボタンまたはリモコンの「開」ボタンを押す
手順4.シャッターが上限(全開)で停止すれば復旧完了
操作時の注意点
電源オフの徹底
復電時の予期せぬ作動による事故を防ぐため、事前の電源遮断を徹底しましょう。
安定した足場の確保
点検口付近での高所作業となるため、脚立などを用いて足元を安定させてから作業に入ります。
点検口の真下を避ける
点検口を開いた際にチェーンやホコリなどが落ちてくる恐れがあるため、真下を避けた位置で操作します。
防火・防煙シャッターの非常時の動作
防火・防煙シャッターは、非常ボタンの操作や防災連動信号の受信により、自動的に閉鎖を開始します。信号を受けると開閉機のブレーキが解放され、シャッターが自重でゆっくりと降りてくる仕組みです。作動中は周囲にブザーや音声が流れます。これはシャッターが自動で降下している合図ですので、安全のため降下範囲には絶対に立ち入らないでください。作動後は、防災盤などで火災信号をリセットしてから復旧作業を行います。
SG20の修理・交換は99シャッターにおまかせください

99シャッターでは、シャッターメーカーの認定工事店として、SG20などの開閉機をはじめとした電動シャッターの修理・交換や点検を行っています。
三和シヤッター認定工事店としての対応
99シャッターは、三和シヤッター認定工事店として、SG20をはじめとした三和シヤッター製シャッターの修理および交換工事に対応しています。メーカー仕様や設置状況を踏まえたうえで、現場ごとに適切な対応方法を選定し、安全性と動作精度を重視した施工を行っています。
SG20を含む電動シャッターの修理・交換
SG20を含む電動シャッターの開閉機は、長期間の使用によって内部部品の摩耗や制御部の劣化が進行し、動作不良や停止位置のずれなどの不具合が発生する場合があります。症状の程度や使用年数、部品供給状況を踏まえたうえで、修理で対応可能なのか、本体交換が必要なのかを判断します。
防火シャッターの法定点検対応
99シャッターには、防火設備検査員が在籍しており、防火シャッターの法定点検にも対応しています。作動確認や安全装置の点検、非常時動作の確認などを実施し、報告書の作成まで行っております。
現地調査・見積もり
99シャッターでは、現地調査と見積もりは無料です。シャッターの設置状況や開閉機の型式、劣化状況を確認したうえで修理・交換の適否を判断し、最適な施工方法を提案いたします。
まとめ
SG20とは、三和シヤッター製の電動シャッター用開閉機で、中~重量クラスのシャッターに使用される機器です。定格出力0.25kW(250W)の駆動力を備え、ビルや工場などの大型開口部にも採用されています。SG20は長期間使用される中で、動作不良や停止位置のずれなどが発生する場合があり、使用状況によっては点検や交換の判断が必要となります。SG20の不具合や交換についてお困りの際は、三和シヤッター認定工事店の99シャッターまで、ぜひお気軽にご相談ください。
【筆者・監修者企業】
99シャッター(合同会社BUKAS)
弊社はシャッターを扱って15年以上の実績をもつ代表をはじめ、豊富な工事実績があります。
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私たち99シャッターは、シャッター修理・交換・取付に関するお役立ち情報を発信しております。



