安を解説
電動シャッターが突然動かなくなると、車の出し入れができなくなったり、店舗や倉庫の業務に支障が出たりします。電動シャッターが動かない原因はさまざまで、原因によって必要な対応や修理内容は異なるため、まずはどの部分に不具合が発生しているのかを把握しましょう。この記事では、電動シャッターの構造と仕組み、動かない原因や対処法と合わせて、修理費用の目安について解説します。
電動シャッターの構造と仕組み
電動シャッターは複数の部品が連携して動作しており、故障箇所によって症状や必要な修理内容は異なります。まずは、各部品の役割と仕組みを確認しておきましょう。
モーター(開閉機)
電動シャッターを動かすための駆動装置がモーター(開閉機)です。電気の力を回転運動に変換し、巻き取りシャフトを回転させてシャッターを開閉します。モーターが故障すると、シャッターが動かなくなったり、途中で停止したりします。長期間使用したモーターは内部部品の摩耗や、起動用コンデンサの劣化が進み、動作不良を起こすケースも少なくありません。
巻き取りシャフト
巻き取りシャフトは、スラットを巻き取る軸の部分です。モーターの回転力が伝わってシャフトが回転し、スラットを巻き上げたり下げたりします。シャフトに異常が発生すると、スラットが正常に巻き取れなくなり、開閉動作に支障が出ます。
ローラーチェーン
モーターの回転力をシャフトへ伝達する役割を担う部品がローラーチェーンです。チェーンが伸びたり外れたりすると、モーターが動いていてもシャッターが開閉しなくなります。また、摩耗が進むと異音の原因になるケースもあります。
軸受けブラケット
軸受けブラケットは巻き取りシャフトを支える部品で、シャフトが安定して回転できるように保持する役割があります。ブラケットや軸受け部分に摩耗や変形が生じると、シャフトの回転がスムーズに行えなくなり、開閉時に異音や振動が発生します。
リミットスイッチ
リミットスイッチは、シャッターの停止位置を制御する装置です。シャッターが全開または全閉の位置に達した際、モーターへの電気供給を制御して停止させます。設定のズレや故障が生じると、途中で停止したり、完全に閉まらなかったりする症状につながります。
ポテンショメーター
シャッターの位置情報を制御盤へ伝える部品がポテンショメーターです。開閉位置を検知しながら動作を管理しているため、不具合が発生すると停止位置がずれたり、正常な開閉ができなくなったりします。
障害物検知装置
障害物検知装置は、シャッターの下降中に障害物を検知した際、安全のために停止や反転動作を行う装置です。人や車両との接触事故を防ぐ役割があり、センサーの誤作動や故障によってシャッターが途中で停止するケースもあります。
押しボタンスイッチ・リモコン
シャッターを操作する押しボタンスイッチやリモコンに、ボタンの接触不良やリモコンの電池切れが発生すると、シャッター本体に異常がなくても操作できなくなります。
制御盤
制御盤は、電動シャッター全体の動作を管理する装置です。モーターや各種センサーからの信号を受け取り、開閉動作や安全装置の制御をします。内部基板の不具合や電気系統の異常が発生すると、シャッターが正常に動かなくなります。
電動シャッターが動かない主な原因
電動シャッターが動かなくなる原因は、モーターの故障だけではありません。電源トラブルや安全装置の作動、各部品の不具合など、さまざまな要因が考えられます。ここでは、電動シャッターが動かない主な原因を解説します。
モーターの故障や経年劣化
電動シャッターが動かない原因として多いのが、モーターの故障や経年劣化です。モーターは開閉のたびに負荷がかかるため、長年使用すると内部部品が摩耗して性能が低下します。モーターの劣化が進むと、動作中に異音が発生したり、途中で停止したりする症状が現れます。最終的にはまったく動かなくなるため、動作の異常を感じた段階で点検を依頼したほうがよいでしょう。
リモコンや押しボタンスイッチの不具合
リモコンの電池切れや内部故障、押しボタンスイッチの接触不良などが発生すると、操作信号が正常に送れません。特にリモコンの電池切れは、よく見られる原因のひとつです。
電源トラブル
電動シャッターは電気で動作するため、電源トラブルが発生すると開閉できなくなります。「ブレーカーが落ちている」「停電が発生している」「制御盤のコンセントが抜けている」といった状況では、モーターへ電力が供給されません。また、配線の断線や接続不良が起こると電源が入らなくなります。
巻き込み防止スイッチの作動
電動シャッターには、安全対策として巻き込み防止機能が搭載されている機種があります。異物の巻き込みや異常な負荷を検知すると、安全装置が作動してシャッターが停止します。故障ではなく安全機能が働いているだけの可能性もあるため、周辺に異物がないか確認してみましょう。
障害物検知装置の作動や電池切れ
障害物検知装置が障害物を検知すると、安全確保のためにシャッターの動作を停止します。センサー付近に付着したゴミや汚れに反応するケースも少なくありません。また、電池式のセンサーでは、電池切れが生じると正常な動作ができなくなります。
リミットスイッチの不具合
シャッターの停止位置を管理するリミットスイッチに、設定のずれや部品の劣化が発生すると、全開になる前に停止したり、全閉まで動かなかったりします。症状が進行すると正常な開閉ができなくなります。
スラットの巻き込み過ぎ
スラットが必要以上に巻き上がると、シャフト周辺で引っ掛かりが発生し、シャッターが動かなくなってしまいます。無理に操作を続けると、スラットの変形や部品の破損につながったり、ブレーキ機能が破損してシャッターが急降下したりする恐れがあり大変危険です。異常を感じた際は使用を中止し、状態を確認したほうがよいでしょう。
ポテンショメーターの不具合
シャッターの位置情報を制御盤へ伝えるポテンショメーターが故障すると、現在位置を正しく検知できなくなり、途中で停止したり、開閉位置がずれたりします。リミットスイッチに異常がないにもかかわらず停止位置がおかしい場合は、ポテンショメーターの不具合が疑われます。
制御盤の異常や誤作動
制御盤に基板の故障や内部部品の劣化、電気系統の異常が発生すると、シャッターへ正しい指令が送られなくなります。リモコンやモーターに異常が見当たらない場合は、制御盤が原因になっている可能性があるでしょう。
スラットやガイドレールの変形
スラットやガイドレールが変形すると、シャッターがスムーズに動かなくなります。工場や倉庫、住宅のガレージでは、車両や荷物が接触して変形するケースが多く見られます。変形した状態で使用を続けると、シャッターを構成するさまざまな部品へさらに負荷がかかるため注意が必要です。
電動シャッターが動かないときの対処法
電動シャッターが動かなくなった場合でも、すぐに部品交換や大掛かりな修理が必要とは限りません。業者へ依頼する前に確認できるポイントを紹介します。
電源まわりをチェックする
まずは、電源まわりの状態を確認しましょう。ブレーカーが落ちていないか、制御盤のコンセントが抜けていないかを確認します。また、非常停止ボタンが押されたままになっていると、シャッターが動作しません。停電の発生や電源供給に問題がある場合も開閉できなくなるため、周辺設備の状況もあわせて確認してください。
リモコンの電池を交換する
リモコンで操作できない場合は、電池切れを疑いましょう。電池残量が少なくなると反応が悪くなり、最終的には操作信号を送れなくなります。押しボタンスイッチでは動くのにリモコンだけ反応しない場合は、リモコン側に原因がある可能性が高いため、まずは電池交換を試してみてください。
障害物検知装置を確認する
障害物検知装置が作動すると、安全確保のためにシャッターが停止します。センサー付近に障害物がないか確認し、ゴミやホコリが付着している場合は取り除きます。センサー本体のランプの点滅や点灯状態で電池切れを知らせる機種が多いため、取扱説明書等で確認しておくとよいでしょう。
スラットやレールの状態を確認する
スラットやガイドレールが変形していると、シャッターが途中で引っかかり、正常に動作しなくなります。目視で変形や破損が確認できる場合は、無理に開閉を続けないでください。
スラットやレール周辺を清掃する
スラットやガイドレールに砂やホコリ、ゴミがたまると、開閉時の抵抗が大きくなります。汚れが目立つ場合は、ブラシや掃除機などで清掃してみてください。レール内部の異物を取り除くだけで動作が改善する例も多く見られます。
リセット操作を試す
制御盤や安全装置の一時的な誤作動によって停止している場合は、リセット操作で改善する可能性があります。ただし、リセット方法はメーカーや機種によって異なるため、取扱説明書を確認し、手順に沿って操作してください。操作方法がわからない場合は、無理に設定を変更しないほうがよいでしょう。
改善しない場合は業者へ相談する
電源やリモコン、安全装置などを確認しても改善しない場合は、内部部品の故障が考えられます。モーターやリミットスイッチ、ポテンショメーターや制御盤などの点検や修理には専門知識が必要です。無理に分解や調整をすると症状が悪化する恐れもあるため、早めにシャッター修理の専門業者に相談してください。
電動シャッターが動かないときの修理費用の目安
電動シャッターが動かなくなった場合の修理費用は、不具合が発生している部品や故障の程度によって大きく異なります。ここでは、修理内容ごとの費用の目安を紹介します。
モーターの交換
開閉時に異音が発生したり、途中で停止したりする症状が続くと、モーターの劣化が進行している可能性があります。修理で対応できない状態であればモーターを交換します。一般的に、モーターの寿命は10〜15年程度とされており、10年以上使用しているシャッターでは交換の検討も必要です。
リミットスイッチの調整・交換
シャッターが全開・全閉位置で正常に停止しない、途中で止まるといった症状では、リミットスイッチの調整や交換をします。設定のズレであれば再調整で対応できますが、部品の劣化や故障が進んでいる場合は交換が必要です。
ポテンショメーターの交換
停止位置のずれや途中停止が発生している際は、ポテンショメーターの調整や交換をします。軽微な不具合であれば調整で改善できますが、部品の劣化が進んでいると交換による対応となります。
スラットの交換
車両や荷物の接触によってスラットが変形すると、開閉動作に支障が生じます。損傷範囲が小さければ一部のみの交換で対応できますが、広範囲に変形していると複数枚または全体の交換が必要です。
ガイドレールの修理・交換
ガイドレールの変形が進むと、開閉時に引っ掛かりが発生します。変形の程度に応じて修理または交換をします。
修理内容ごとの費用の目安は以下の通りです。
| 修理内容 | 費用の目安 |
| モーターの交換 | 20万円~ |
| リミットスイッチの交換 | 4万円~ |
| スラットの交換 | 部分交換1万円~/全交換20万円~ |
| ガイドレールの交換 | 2万円~ |
※修理費用はあくまで目安です。正確な金額は無料の見積もり後にお知らせいたします。
電動シャッターが動かないトラブルを防ぐには?
電動シャッターの不具合の中には、日頃の使い方やメンテナンスによって防げるものもあります。長く快適に使い続けるために、普段から意識したい習慣を紹介します。
清掃を習慣づける
シャッターのスラットやガイドレールには、砂やホコリ、落ち葉などのゴミがたまりやすくなっています。汚れが蓄積すると開閉時の負荷が大きくなるため、定期的に清掃しておきましょう。ガイドレール内部はブラシや掃除機を使って異物を取り除き、スラット表面の汚れも拭き取っておくと、良好な状態を維持しやすくなります。
定期的に動作確認する
長期間シャッターを使用しない状態が続くと、部品の固着やグリス切れで動かなくなる恐れがあります。普段あまり使用しないシャッターでも、月に一度は開閉をし、スムーズに動くかどうかを確認しましょう。
不具合を放置しない
開閉時の異音や、開閉スピードが以前より遅くなった症状は故障のサインです。違和感を覚えた段階で点検すれば、部品交換のような大掛かりな修理を避けられる可能性が高まります。気になる症状があれば、早めにシャッター修理の専門業者へ相談しましょう。
電動シャッターの修理・点検は99シャッターへ
電動シャッターが動かない、異音がするなどの不具合が発生した場合は、状態が軽いうちにシャッター修理の専門業者へ相談しましょう。99シャッターでは、住宅から店舗・工場まで、幅広い現場の電動シャッターの修理をしています。
主要メーカーの修理・交換に対応
99シャッターは、三和シヤッターや文化シヤッターをはじめとする、国内主要メーカーの製品に対応した認定工事店です。長年使用しているシャッターや、設置から時間が経過した製品の修理・部品交換にも対応しており、メーカー仕様に基づいた施工をします。メーカーとの協力体制により、信頼性と安心感のあるメーカー保証付き施工を実現しています。
原因調査から修理まで一括対応
原因調査から実際の修理・部品交換まで、99シャッターではすべて自社で一貫して行います。中間マージンが発生しない自社施工体制を整え、適正価格でのサービス提供を可能にしました。シャッター業界で長年の実績を持つ専門スタッフが、トラブルの原因を特定し、最適な解決策を提案します。
現地調査・見積もりは無料で対応
99シャッターでは現地調査や見積もりは無料です。豊富な実績を持つ専門スタッフが現場の状況を診断し、修理内容と見積もりを提示します。開閉時の動作不良や異音が生じた際は、状況が悪化する前に早めの点検をおすすめします。
まとめ
電動シャッターが動かない原因はさまざまで、簡単な調整で改善するケースもあれば、部品の交換が必要になるケースもあります。まずは、ブレーカーやリモコンの電池、安全装置の状態などを確認し、改善しない場合はシャッター修理の専門業者へ相談しましょう。不具合をそのまま放置していると症状が悪化し、修理範囲が広がる恐れがあるため、気になる症状がある場合は、早めの点検をおすすめします。99シャッターでは、原因調査から修理まで自社で一貫して対応しています。現地調査と見積もりは無料ですので、電動シャッターの不具合でお困りの際は、99シャッターまでお気軽にご相談ください。
【筆者・監修者企業】
99シャッター(合同会社BUKAS)
弊社はシャッターを扱って15年以上の実績をもつ代表をはじめ、豊富な工事実績があります。
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私たち99シャッターは、シャッター修理・交換・取付に関するお役立ち情報を発信しております。



