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    工場や店舗から一般住宅まで、広く活用されている電動シャッターですが、長年の使用や突発的なトラブルによって、突然動かなくなってしまうこともあります。トラブルに直面した際に、修理費用や対処法について、悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、電動シャッターの修理にかかる費用の相場や内訳と合わせて、費用をできるだけ抑えるためのポイントや、自分で対応できるケースと業者に依頼すべきケースの違いなどをくわしく解説します。

    電動シャッターのよくあるトラブルと修理費用の相場

    電動シャッターは、日々の開閉をスムーズにし、防犯性や断熱性を高めてくれる頼れる存在ですが、機械である以上、予期せぬトラブルに見舞われることも少なくありません。いざ修理が必要になった際に、気になるのはやはり費用ではないでしょうか。

    「電動シャッターの修理にいくらかかるのか」「どのようなトラブルが多いのか」を、事前に知っておけば、いざというときに冷静に対応できるでしょう。電動シャッターでよくあるトラブルの事例と、それぞれの修理にかかる費用の相場をご紹介します。

    電動シャッターの修理費用の相場

    電動シャッターの修理費用は、シャッターの大きさや素材、修理箇所や内容によって変動しますが、5万~10万円が相場です。ただし、大型シャッターや高所作業が必要な場合は、25万~50万円が相場で、さらに費用がかかることもあります。

    電動シャッターの修理費用の内訳

    電動シャッターの修理には、さまざまな費用が発生します。

    ・部品代

    交換する部品の種類や材質によって異なりますが、モーターや制御盤などの高額な部品の交換が必要な場合は、費用が高くなるでしょう。

    ・作業代

    作業時間や難易度によって変動します。夜間や緊急対応が必要な場合は、追加料金が発生することも少なくありません。

    ・足場代

    高さ5m以上の高所作業が必要な場合は、足場を組む費用がかかります。足場代の相場は2万円~です。

    ・撤去代

    古いシャッターの撤去が必要な場合は、撤去費用がかかります。撤去代の相場は2万円~6万円です。大型のシャッターや高所での作業が必要な場合は、クレーンなどの重機を使う必要があるため、費用が高くなる傾向があります。

    ・出張費

    業者によっては、遠方への出張の場合、出張費が加算されることがあります。

    電動シャッターのよくあるトラブルと修理方法

    ・電動シャッターが動かない

    最も多いトラブルの一つが、シャッターが動かないケースです。電動シャッターが動かない場合、まずリモコンの電池切れやブレーカーの状態を確認しましょう。一度ブレーカーを落として再起動することで、復旧することもあります。

    それでも改善されない場合は、モーターや制御盤の故障、障害物検知装置の異常などが原因として考えられるため、専門の業者に点検・修理を依頼するのが最も確実です。制御盤の交換には、10万~15万円ほどかかります。

    ・シャッターが停止しない

    電動シャッターが停止しない場合、リミットスイッチの調整が必要です。シャッターが停止しない状態で使用すると、大きなトラブルにつながる恐れがあるため、早急に業者に修理を依頼しましょう。リミットスイッチを修理する場合、調整に1万円~、交換に4万円~ほどかかります。

    ・シャッターが上がらない

    電動シャッターが上がらない場合は、モーターの故障が考えられます。モーターの寿命は10年ほどで、長く使っているうちに劣化してしまうため交換が必要です。モーターの交換には16万~20万円ほどかかります。

    ・異音がする

    開閉時に異音がする場合は、巻取りシャフトの摩耗やモーターの異常が考えられます。潤滑スプレーで一時的に解消できることもありますが、根本的な解決には部品の交換が必要です。巻取りシャフトの交換には10万円~ほどかかります。

    ・操作ボタンが正常に作動しない

    ボタンを押してもシャッターが動作しない場合は、操作パネルや制御盤の不具合が考えられます。制御盤が故障すると、シャッターが誤作動を起こすこともあるため、交換が必要です。制御盤を交換する場合、10万円~15万円ほどかかります。

    電動シャッターの修理費用の目安

    電動シャッターはさまざまな部品で構成されており、故障箇所や修理内容によって費用が大きく異なります。部品ごとの修理費用の目安をご紹介します。

    スラットの調整

    スラットの不具合は調整で改善できる場合があり、修理費用は2万円〜4万円が目安です。

    スラットとは、シャッターを構成する細長い板状のパーツです。スラット同士にズレやゆがみがあると、開閉時に異音が発生したり、スムーズに動かなくなったりします。

    スラットの不具合は、比較的軽微なトラブルに分類されますが、放置しておくと他の部品の劣化を早める原因にもなるため、違和感を覚えたら早めの対処をおすすめします。

    スラットの凹み

    スラットの凹みの修理費用は、2万円~が目安です。

    自転車や台車、飛来物がぶつかってスラットに凹みができた場合、そのまま使用を続けると、開閉不良やモーターへの負荷の原因となります。小さな凹みであれば、部分的な補修や叩き出しで済むこともあるでしょう。

    凹みの程度が大きい、または複数箇所に及んでいる場合は、スラットの交換が必要になります。

    スラットの交換

    スラットが破損している場合は、部分的な交換が可能で、費用は1枚あたり5,000円~が目安です。

    ただし、損傷箇所が多い場合は、全体の交換が必要になるケースもあります。全交換には20万円ほどかかりますが、見た目や耐久性を重視する場合には、全交換を検討することをおすすめします。

    中柱の交換

    中柱の交換費用は、2万~4万円が目安です。

    中柱は、シャッターの中央部分にある支柱で、2枚のスラットを接続する役割を持っています。地震や台風などで歪みが生じることがあり、そのまま使用すると、シャッター本体に影響を与えることもあります。

    シャッターを開閉する際に引っかかりを感じたら、中柱も点検しましょう。

    モーターの交換

    モーターの交換費用は、16万~20万円が目安です。電動シャッターの心臓部ともいえる部品のため、費用は高めですが、安全にシャッターを使用するために修理は欠かせません。

    モーターが故障した場合、修理ではなく交換が必要になるケースがほとんどです。モーターの寿命は約10年といわれており、経年劣化やサビ、過負荷によって突然動かなくなることも少なくありません。

    押しボタンの交換

    押しボタンの交換費用は、2万円〜が目安です。

    シャッターを開閉するための押しボタンに不具合がある場合、操作ができなくなるため、日常生活や業務に支障が出ます。電気系統の不具合や配線の断線などが原因の場合もありますが、押しボタンの交換で解決できることも多いです。

    障害物検知装置の交換

    障害物検知装置を交換する際の費用は、3万〜5万円が目安です。障害物を検知してシャッターの動作を止める重要な装置に、故障や不具合が生じると、人や物を巻き込む危険性があるため、早急な対応が求められます。

    送受信機の交換

    送受信機を交換する際の費用は、4万円~が目安です。

    送受信機は、リモコンからの信号を受け取ってシャッターの開閉を制御する重要な装置です。動作不良の原因としては、電池切れがよくありますが、長期間使用することで部品が劣化し、交換が必要になることもあります。

    部品代は2~3万円ほどですが、撤去や取り付けの作業費が加わるため、交換費用として4万円ほどかかります。

    制御盤の交換

    制御盤の交換費用は、10万~15万円が目安です。

    制御盤は、電動シャッターのすべての動きをコントロールする重要な部品です。モーターや障害物検知装置、送受信機など各部品の信号を統括しているため、制御盤に不具合が生じると、複数の機能に影響を及ぼします。

    座板の交換

    座板の交換費用は、3万~5万円が目安です。

    電動シャッターの最下部にある座板は、外部からの雨水やホコリの侵入を防ぐ役割を担っています。シャッターの耐久性を維持するための重要な部品で、劣化が進むと異音や動作不良の原因になることがあります。

    全交換

    電動シャッターの全交換の目安は、25万~100万円です。

    シャッター本体の老朽化や損傷が激しい場合、電動シャッター全体の交換を検討するケースもあるでしょう。電動シャッターのサイズや材質によって、費用は大きく変動します。

    修理費用を安く抑えるポイント

    電動シャッターの修理費用は、決して小さな出費ではありません。しかし、適切に対応することで、修理費用を抑えることが可能です。

    修理費用を節約するための、5つのポイントをご紹介します。

    早めに修理を依頼する

    電動シャッターのトラブルは、放置するほど被害が拡大し、修理費用も増える傾向があります。小さな異常に気づいたら、すぐに業者へ相談しましょう。軽微な修理で済ませることができ、結果的に費用を抑えられます。

    複数業者から見積もりを取る

    修理費用は業者によって異なるため、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。1社だけの見積もりでは、適正価格かどうか判断できません。複数の業者を比較することで、適正な価格で修理を依頼できる可能性が高まります。

    また、見積もりの際には、修理の内容や費用だけではなく、追加費用やアフターサービスの有無も確認しましょう。

    修理範囲や内容を相談する

    業者に修理を依頼する際は、修理範囲や内容をしっかり相談することが大切です。

    例えば、部品の交換が必要な場合でも、部分交換で済むのか、全交換が必要なのかを確認することで、無駄な費用を削減できます。

    こまめにお手入れする

    電動シャッターの寿命を延ばし、修理費用を抑えるためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。シャッターレールやスラットの清掃、可動部への注油などを定期的に行うことで、スムーズな動作を維持し、部品の寿命を延ばせます。

    異常の早期発見にもつながるため、定期的な点検を心がけましょう。

    定期的に専門業者のメンテナンスを受ける

    定期的に専門業者によるメンテナンスを受けることも、修理費用を安く抑えるために有効です。シャッター修理の専門業者は、素人では気づきにくい潜在的な問題を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。

    小さなトラブルを早期に対処することで、大きな故障を防ぎ、結果的に高額な修理費用を抑えられるでしょう。

    電動シャッターは自分で修理できる?

    電動シャッターのトラブルに直面した際に、「自分で修理できないだろうか?」と考える方もいるかもしれません。しかし、電動シャッターの修理は、安易なDIYによって、さらなる故障や危険を招く可能性があります。

    DIY修理のメリットとリスク

    電動シャッターのDIY修理には、修理費用を抑えられるメリットがありますが、大きなリスクが潜んでいるため注意が必要です。専門知識や技術がないまま分解や修理を行うと、事故や感電の危険性があったり、シャッター本体をさらに破損させてしまったりする恐れがあります。

    自分でできる簡単な対処法

    電動シャッターに不具合が発生した場合、まずは簡単な対処法を試してみましょう。例えば、リモコンの電池交換や電源のリセット操作を行うことで、動作が改善することがあります。

    ただし、自分で対処できるのは、取扱説明書に記載されている範囲のみです。無理な分解や内部へのアクセスは、故障や事故の原因となります。

    業者に依頼すべきケース

    電動シャッターの修理や点検は、基本的にはプロである業者に依頼すべきです。特に、電気系統のトラブルや、シャッター内部の複雑な機構に関わる修理には、専門的な知識と技術が欠かせません。

    自分で分解したり、電気配線を触ったりすると、感電やシャッターの重大な故障を引き起こす可能性が高まるため、非常に危険です。また、誤った対応は、かえって修理費用を増大させる可能性もあります。

    少しでも不安を感じる場合や、取扱説明書に記載のないトラブルの場合は、迷わずプロに相談することが、安全かつ確実な解決策といえるでしょう。

    電動シャッター修理は99シャッターにおまかせください

    電動シャッターが動かなくなったり停止しなくなったりしたら、早めに専門業者に修理を依頼することをおすすめします。シャッターの故障の原因はさまざまで、対応を間違えてしまうと、事態を悪化させてしまう恐れがあります。

    関東圏・関西圏で電動シャッター修理ができる業者をお探しなら、99シャッターにおまかせください。電気工事士や消防設備士などの国家資格や、日本シャッタードア協会認定資格の取得者が多数在籍しており、知識や経験が豊富な作業員が作業を行いますので、安心して電動シャッター修理や交換をお任せいただけます。

    関東エリアでは最短即日で駆けつけるため、スピード修理が可能です。お電話やメールの他、LINEでもご依頼を受け付けておりますので、早朝・深夜の時間帯など、他社に依頼ができない場合でも、99シャッターにお気軽にご相談ください。

    電動シャッターの修理費用はいくら?内訳や安く抑えるポイントを解説

    【筆者・監修者企業】

    99シャッター(合同会社BUKAS)

    弊社はシャッターを扱って15年以上の実績をもつ代表をはじめ、豊富な工事実績があります。
    窓シャッター・車庫シャッター・工事シャッターではメーカー全面協力により信頼と安心安全の施工を実現し、メーカー保証付きで格安で施工いたします。
    私たち99シャッターは、シャッター修理・交換・取付に関するお役立ち情報を発信しております。

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