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    「シャッターの音がうるさくて、近所迷惑になっているかも」「シャッターの音が気になって眠れない」など、シャッターのお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか? 単なる経年劣化だと思って放置していると、やがてシャッターが動かなくなったり、思わぬ事故につながったりする可能性もゼロではありません。

    シャッターの異音は、部品の劣化や取り付けの不具合など、なんらかのトラブルのサインであることがほとんどです。

    この記事では、シャッターがうるさい主な原因を徹底解説し、自分で試せる対処法から、プロの修理サービスへの依頼が必要なケースまで、分かりやすくお伝えします。

    シャッター開閉時の「キーキー」「ギシギシ」という異音

    シャッターを上げ下げするときに、金属がこすれるような「キーキー」や「ギシギシ」といった音が聞こえると、不快に感じるだけでなく、どこかに不具合があるのではと不安になる方も多いでしょう。

    開閉時の異音は、放置するとより深刻な故障に発展するリスクもあるため、早めの対処が必要です。

    主な原因

    シャッター開閉時の異音は、さまざまな部品の劣化や汚れが原因となって発生します。

    主な原因を確認してみましょう。

    ガイドレールへの異物混入

    シャッターのスラットが通るガイドレールには、屋外から入り込んだ砂や土、小石、木の葉、昆虫の死骸などが蓄積することがあります。

    異物とスラットがこすれ合うことで生じる摩擦音が、異音の原因です。

    特に、風通しのよい場所や交通量の多いエリアでは、異物混入のリスクが高まります。

    ガイドレールやスラットのサビ・汚れ・軽微なゆがみ

    長年の使用によるガイドレールやスラットの表面のサビや汚れ、わずかな変形なども、スムーズな動作を妨げるため、摩擦音が発生する原因となります。

    湿気や雨が直接当たる環境では、サビや汚れが付着しやすくなるため、動作不良を引き起こしやすくなるでしょう。

    巻き取りシャフトの劣化や不具合

    シャッターを巻き上げるシャフトが劣化したり、支点がずれたりすると、回転にムラが生じて異音を発します。

    巻き取り時に引っかかりを感じたり、スムーズに動かなかったりする場合は、シャフトの点検が必要です。

    モーターの不具合

    電動シャッターのモーターは、使用年数が長くなると内部の部品が劣化し、作動音が大きくなったり振動を伴ったりして、異音を出すことがあります。

    モーターの異音は、交換のサインとなることが多いため、専門業者に早めに点検や修理を依頼しましょう。

    チェーンやベルトの緩み・破損

    電動シャッター内部の駆動部に使われているチェーンやベルトが緩んだり、損傷したりすると、動作のたびに「ガタガタ」「ギー」という異音が発生します。

    放置すると駆動力がうまく伝わらず、シャッター自体が動かなくなることもあります。

    自分でできる対策

    シャッターの異音は、清掃や潤滑といった簡単なメンテナンスで改善する場合があります。

    まずは自分でできる対処法を試してみましょう。

    スラットの清掃

    シャッターのスラットには、雨風やホコリなどによって、汚れが付着しやすくなります。

    特に、地面に近い下部のスラットは、土ボコリや泥がたまりやすい場所です。

    清掃の際は、乾いた布や柔らかいブラシ、またはマイクロファイバークロスを使って、スラット表面やスラット同士の接合部分を丁寧に拭き取ります。

    汚れがひどい場合は、ぬるま湯に中性洗剤を溶かして軽く湿らせた布で拭いた後、必ずから拭きで水分を取り除いてください。

    スラットの清掃は、シャッターのスムーズな動作を保つだけでなく、摩擦による異音の予防にもつながります。

    ガイドレールの清掃

    ガイドレールにたまった異物を取り除くことで、摩擦音の発生を防げます。

    掃除を始める前に、シャッターを全開にし、安全を確保しましょう。

    掃除機の細口ノズルなどを使って、ガイドレール内部の異物を吸い取ります。

    奥まで入り込んだゴミは、ブラシや細い棒を使ってかき出すと効果的です。

    最後に、硬く絞った雑巾でガイドレールの内側を丁寧に拭き、完全に乾燥させます。

    水気が残ったままシャッターを操作すると、逆にサビや汚れの原因になるため注意が必要です。

    シャッター専用潤滑剤の塗布

    シャッターの金属同士が擦れ合う部分には、専用の潤滑剤を使うことで摩擦を軽減し、異音を防ぐことが可能です。

    使用する潤滑剤は、シリコン系がおすすめで、ホームセンターなどで購入できます。

    ただし、油性潤滑剤はホコリやゴミを吸着し、かえって状況を悪化させたり、シャッター内部の故障を招いたりする可能性があるため、使用は避けましょう。

    プロに依頼すべき判断基準

    シャッターの異音を放っておくと、大きな故障や事故につながるおそれがあります。

    プロに依頼すべきケースをご紹介します。

    上記対策を試しても音が改善しない、または悪化する場合

    掃除や潤滑剤の塗布を行っても異音が続く場合は、内部の部品に劣化や故障が生じている可能性があります。

    無理に使用し続けると、シャッター全体に負荷がかかり、修理費用が増大するおそれもあるため、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。

    シャッターの開閉が重く感じる場合

    シャッターを開閉する際に、引っかかりや抵抗を感じる場合、シャフトやモーター、スラットのゆがみなど、複数の箇所に異常が発生している可能性があります。

    開閉の重さは、異音と同様にトラブルのサインですので、原因を正確に診断するには専門業者の点検が必要です。

    スラットにゆがみやサビが広範囲に見られる場合

    スラットの変形やサビが広範囲に及んでいる場合、自分での修復は困難です。

    無理な動作でスラットが引っかかると、シャッターが動かなくなるだけでなく、隣接する構造部にも損傷を与える可能性があります。

    早めに専門の修理を受けることで、大規模な故障を防げます。

    風の日に特に響く「ガタガタ」「バタバタ」という揺れ音

    強風時や台風などで風が吹き荒れる日に、シャッター全体が揺れて壁やガイドレールに当たるような、不規則な音が発生することがあります。

    シャッターが閉まっている状態や、開閉中に特に聞こえるでしょう。

    これは、単なる騒音ではなく、シャッターの構造になんらかの不具合が生じている可能性を示すものです。

    放置していると、破損や落下といった重大な事故につながることもあるため、原因を早期に特定し、適切な対応が求められます。

    主な原因

    風による揺れ音は、シャッター本体や周辺部品のわずかな異常が積み重なって原因となっているケースが多く見られます。

    代表的な原因を詳しくご説明します。

    スラットの緩みやゆがみ

    シャッターを構成するスラットは、風圧の影響を直接受ける部分です。

    長年の使用や度重なる強風の影響で、スラットとスラットの接合部が緩んだり、スラット自体がわずかに変形したりすることがあります。

    接合部が不安定になると、風の揺れで隣接するスラットとぶつかり合い、「バタバタ」「カタカタ」といった音が発生します。

    特に、スラットの上下や端部に緩みが出ていると、風の影響を受けやすく、揺れやすさが増します。

    ガイドレールとスラットの隙間が広がる

    シャッターのスラットは、ガイドレールの内側を滑るように動作するのが正常な状態です。

    しかし、経年劣化や長年の使用によってガイドレールが変形したり、スラットがわずかにゆがんだりすることで、本来ぴったり合っていたレールとの間に隙間ができてしまうことがあります。

    隙間が広がるとスラットがガイドレールの中で揺れ動きやすくなり、特に風が強い日にはスラットがレールにぶつかり、「ガタガタ」「バタバタ」といった不規則な騒音を引き起こします。

    シャッターボックス内部の部品の緩み

    シャッターボックス内部には、巻き取りシャフトや連結部品など、重要な構造部品が収められています。

    部品が長年の振動や摩耗によって緩んでしまうと、風による揺れが全体に伝わりやすくなるため、シャッター全体が振動してバタつき音が目立つようになります。

    自分でできる対策

    風が強い日にシャッターから異音がする場合、多くは専門業者による調整や修理が必要になります。

    ただし、すぐに修理を依頼する前に、自分でできる簡単な点検や応急対応によって、音を和らげることも可能です。

    目視での確認

    シャッターを閉めた状態で、スラットにゆがみやねじれがないか、シャッターボックスの蓋が浮いたり緩んだりしていないかを確認しましょう。

    明らかな異常がある場合は、無理に触れず専門業者へ連絡するのが安全です。

    シャッターとガイドレールの隙間を埋める

    シャッターとガイドレールの間にできた隙間から風が入り込み、揺れや音の原因となることがあります。

    市販の防音材や隙間テープなどを仮置きすることで、一時的に振動や音を軽減することが可能です。

    ただし、これはあくまで応急処置であり、長期的な解決には専門業者の調整が必要になります。

    プロに依頼すべき判断基準

    風による揺れ音は自己対応が難しいため、早めに専門業者へ相談しましょう。

    上記対策を試しても風の日のガタつきが改善しない、または激しくなる場合

    防音材や隙間テープなどでシャッターの揺れを抑えようとしても改善しなかったり、音がさらに大きくなったりした場合は、シャッター本体のゆがみや部品の緩みが深刻化している可能性があります。

    スラットに大きなゆがみや破損が見られる場合

    一部のスラットにねじれが生じている場合や、表面にひび割れや破損が確認できる場合は、安全性の観点からも早急な交換や修理が必要です。

    放置すると、開閉時に引っかかりが生じ、さらなる故障を招くおそれがあります。

    シャッターが強風で大きく揺れ、脱落の危険を感じる場合

    風が吹くたびにシャッターが大きくバタつき、今にも脱落しそうに感じる場合は、構造的な異常が進行しています。

    非常に危険な状態のため、使用を中止し、すぐに専門業者へ連絡してください。

    シャッターの音がうるさいときの修理費用の相場

    シャッターの異音にかかる修理費用は、原因や症状の程度によって異なります。

    例えば、ガイドレールの清掃や潤滑剤の塗布といった軽微なメンテナンスであれば、1万~3万円程度で済みますが、スラットや巻き取りシャフト、電動モーターの交換が必要になると、10万~20万円以上かかることも少なくありません。

    特に、電動シャッターは部品が高額なため、費用が大きくなる傾向があります。

    正確な費用を知るためには、まず業者による現地調査と見積もりが必要です。

    シャッターの音がうるさいときの対処法

    シャッターの操作音は、ちょっとした工夫や使用方法の見直しによって、周囲への影響を抑えることが可能です。

    ここでは、シャッターの音がうるさいときの対処法をご紹介します。

    早朝・深夜にシャッターを開閉しない

    シャッターは構造上どうしても音が出やすく、特に早朝や深夜など周囲が静かな時間帯には、その音がより一層目立ってしまいます。

    正常に作動していても、時間帯によっては近隣に不快感を与えるおそれがあるでしょう。

    そのため、できるだけ音が気になりにくい時間帯に操作することで、騒音トラブルのリスクを大幅に減らせます。

    定期的にプロのメンテナンスや点検を受ける

    シャッターの異音は、定期的なメンテナンスによって早期に発見・対処することが可能です。

    専門業者による点検では、目視では確認できない部品の摩耗や劣化まで詳細にチェックされ、必要に応じて修理・交換が行われます。

    定期的なプロのメンテナンスや点検が、トラブルの未然防止とシャッターの長寿命化につながります。

    電動シャッターに交換する

    手動シャッターは構造的に摩擦が発生しやすく、音の原因となることがあります。

    長年使っている場合や、操作が重く感じられる場合は、静音設計の電動シャッターへの交換を検討するのも一つの方法です。

    最新の電動シャッターは、開閉音が抑えられており、操作もスムーズで快適です。

    建物の防犯性や利便性の向上にもつながるため、交換を検討してみましょう。

    シャッターの音がうるさいトラブルの解決は99シャッターにお任せください!

    シャッターのうるさい音は、単なる不快な音ではなく、シャッターの寿命を縮めたり、大きな故障や事故につながったりする可能性を秘めた警告サインです。

    ガイドレールやスラットの摩擦、シャッターボックス内部の部品劣化、電動シャッターのモーター不具合など、異音の原因は多岐にわたります。

    自分でできる清掃や潤滑剤の塗布といった応急処置もありますが、異音が改善しない・より大きな異音がするようになった場合や、開閉が重くなった場合など、なんらかの異変を感じた場合は、無理に使い続けるのは非常に危険です。

    99シャッターは、お客様のシャッターのお困りごとに迅速に対応し、確かな知識と技術力で、安心と静かなシャッター開閉を取り戻します。

    シャッターのうるさい音でお悩みなら、どうぞお気軽に99シャッターまでご相談ください。

    シャッターの音がうるさい!原因と解消方法をプロが徹底解説

    【筆者・監修者企業】

    99シャッター(合同会社BUKAS)

    弊社はシャッターを扱って15年以上の実績をもつ代表をはじめ、豊富な工事実績があります。
    窓シャッター・車庫シャッター・工事シャッターではメーカー全面協力により信頼と安心安全の施工を実現し、メーカー保証付きで格安で施工いたします。
    私たち99シャッターは、シャッター修理・交換・取付に関するお役立ち情報を発信しております。

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