
ガレージシャッターが故障したとき、まず気になるのは修理費用ではないでしょうか?「どの部位が壊れているのか」「修理内容によって費用がどれくらい変わるのか」など、疑問を抱える方も多いはずです。修理内容によって費用は大きく変動するため、事前に相場を知っておくことは非常に重要です。この記事では、ガレージシャッターの修理費用の相場や修理内容ごとの目安と合わせて、修理方法による違いも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ガレージシャッターの修理費用の相場
車やバイクを守るガレージシャッターは、日々の開閉を繰り返すうちに、少しずつ摩耗や不具合が起きてしまいます。「動きが鈍くなった」「異音がする」「完全に動かなくなった」など、異変やトラブルが生じた場合、修理が必要となります。
ガレージシャッターの修理にいくらかかるのかは、手動か電動かによって大きく異なります。それぞれの費用の相場をご紹介します。
手動
一般的なシャッターと同じく、手動で上下するタイプの車庫シャッターの修理費用の相場は、10万~25万円です。よくあるトラブルが、スラットの凹み、ゆがみやよれで、スラットの状態によって調整または交換を行います。スラットのよれの調整の費用の相場は1万円~、交換は1枚当たり5千円~・全交換20万円~が相場です。スラットの状態によって、調整または交換を行います。
電動
ガレージシャッターに多く見られる、スイッチ一つで上げ下げできるタイプの修理費用の相場は、25万~70万円です。よくあるのが、シャッターが上げ下げできないトラブルで、スラットの調整や交換、モーターや座板スイッチの交換を行います。スラットの調整・交換の費用の相場は手動と同じ程度で、モーターの交換は20万円~、座板スイッチの交換は1万円~が相場です。
ガレージシャッターの修理内容別の費用の目安【手動シャッター】
車庫シャッターを修理する場合、部品交換から全体の修理まで、さまざまなケースが考えられます。そのため、修理にかかる費用も、手動か電動だけではなく、シャッターの状態や修理内容によって大きく変動します。
まずは、手動のガレージシャッターの一般的な修理内容と、それぞれの費用の目安についてくわしくご説明しますので、早速確認していきましょう。
スラットの凹みの修理
スラットの凹みの修理は、軽度なものであれば1万円~対応可能です。ただし、凹みが複数箇所に及ぶ場合や、大きく変形している場合は、スラットの交換が必要になることもあります。
スラットが凸凹していると、見た目が損なわれるだけでなく、スムーズな開閉の妨げになることがあります。早期対応することで、問題を最小限に抑えられるでしょう。
スラットのよれの調整
スラットのよれの調整にかかる費用は、1万円~が目安です。スラットのよれは、開閉のスムーズさを損なうだけでなく、放置するとシャッター全体の故障につながる可能性があります。
よれの原因によっては、スラットを連結している部品の調整や交換が必要になることも少なくありません。
スラットの交換
スラットがひどく破損・変形している場合は、部分的な修理では対応できません。スラットの材質や大きさによって費用は変動しますが、1枚あたりの費用は5千円~が目安です。
取り替え作業では、同じ種類・サイズの新しいスラットと交換します。1枚のみの交換であれば比較的短時間で済みますが、複数枚の交換や特殊なスラットの場合は、作業に時間と費用がかかるでしょう。
全交換となると、既存のシャッターカーテン全体を新しいものに交換する大掛かりな作業となるため、20万円以上になることもあります。部分的な交換であれば、比較的安価に抑えられるため、早めの点検をおすすめします。
中柱の交換
中柱の交換にかかる費用の目安は、3万円~です。経年劣化や衝撃などにより、歪んだり腐食したりすることがあります。
ガレージシャッターの安定性を保つ中柱が劣化すると、全体の構造に影響を及ぼすため、早期修理が欠かせません。
ガイドレールの交換
ガイドレールの交換費用は、レールの長さや交換する本数によって変動しますが、2万円~が目安です。取り替え作業では、柱に溶接されている既存のレールをグラインダーで取り外し、新しいレールを取り付けます。
レールの種類や長さによって、作業時間と費用が変動します。レールの歪みや破損は、車庫シャッターの開閉不良の原因となりますので、小さな異音や動きの重さを感じたら、早めの交換を検討しましょう。
スプリングシャフトの調整
スプリングシャフトの調整にかかる費用は、1万円~目安です。調整するには、スラットやシャッターケースを取り外す必要があり、大がかりな作業となるため、費用も高くなります。
長年使用していると、スプリングの張力が弱まったり、ゆるんだりすることがあるでしょう。スプリングの張りを適切に調整し、ガレージシャッターがスムーズに開閉できるようにします。
スプリングシャフトの交換
スプリングシャフト自体が破損していたり、スプリングの劣化が進んでいたりする場合は、丸ごと交換しなければなりません。スプリングシャフトの交換は、車庫シャッターの大きさによって異なりますが、7万円~が目安です。
車庫シャッターを開閉する土台となる重要な部品ですので、交換にかかる費用も高くなります。
水切りの交換
水切りの交換にかかる費用は、4万円~が目安です。「座板」とも呼ばれる水切りは、スラットの一番下の部分で、汚れやホコリが溜まりやすいため、サビたり劣化しやすくなっています。
サビが他の部品に移らないように、定期的な交換が必要です。取り替え作業では、左右どちらかのガイドレールを外す必要があり、古い水切りを取り外して新しいものを取り付け、再度ガイドレールを設置し直します。
鍵の交換
車庫シャッターの鍵を交換する場合の目安は、1万円~です。交換には2つの方法があり、鍵が付いているスラット(鍵スラット)ごと新しいものに替えるケースと、錠前部分だけを取り換えるケースのどちらかの方法で交換します。
全交換
ガレージシャッター全体が古くなって劣化が進んでいたり、損傷範囲が大きかったりするなど、修理では対処できない場合は、全交換が必要となります。ガレージシャッターの種類やサイズによって費用は大きく変動しますが、15万円以上かかることが一般的です。
全交換では、既存のシャッターカーテンやレール、ケースなどをすべて撤去し、新しいシャッター一式を設置します。
ガレージシャッターの修理内容別の費用の目安【電動シャッター】
電動ガレージシャッターは、ボタン一つで開閉できる利便性の高さが魅力です。しかし、手動シャッターと比べて構造が複雑で、故障の原因となった部品の種類や交換の難易度によって、修理費用は大きく変動します。
電動のガレージシャッターによく見られる修理内容と、それぞれの費用の目安を詳しくご説明します。
モーターの交換
モーターの交換にかかる費用は、20万円~が目安です。モーターは、電動ガレージシャッターの開閉を担う最も重要な部品で、モーターが故障するとシャッターが開け閉めできなくなってしまうため、修理や交換は避けられません。モーターの寿命は10年程で、使っているうちに徐々に不具合が生じ、最終的には動かなくなってしまいます。
モーターの種類や性能によって費用は大きく異なり、高性能なモーターほど高額になる傾向があります。費用は高額ですが、ケガや事故、侵入犯罪などのリスクが高まるため、早めに専門業者に修理を依頼しましょう。
座板スイッチの交換
座板スイッチの交換にかかる費用の目安は、1万円~です。座板スイッチは、車庫シャッターが完全に閉じた位置を検知し、モーターを停止させるためのスイッチです。
座板スイッチに不具合が生じると、シャッターが下りきっても動きが止まらず、モーターやスラットに負荷がかかるため、修理や交換をしなければなりません。
リミットスイッチの交換
リミットスイッチを交換する費用は、4万円~が目安です。リミットスイッチは座板スイッチとは反対に、シャッターが上りきったところで動きを止める役割を担っています。
リミットスイッチに不具合が生じると、シャッターが止まらなくなるため、修理や交換が必要です。
障害物検知装置の交換
障害物検知装置の交換にかかる費用は、3万~4万円が目安です。障害物検知装置は、シャッターの下降中に人や物が挟まれるのを防ぐための安全装置ですので、不具合が生じると、安全機能が損なわれる可能性があります。
取り替え作業では、故障したセンサーや制御ユニットを特定し、新しい部品と交換した後、正常に障害物を検知するかどうかの動作確認を行います。
送受信機の交換
送受信機の交換費用は、4万円~が目安です。電動ガレージシャッターをリモコンで操作する際に使用する送受信機が故障すると、シャッターの遠隔操作ができなくなってしまいます。
取り替え作業では、既存の故障した送受信機を取り外し、新しい送受信機を取り付けた後、リモコンとシャッターとの連動性を確認します。
制御盤の交換
制御盤の交換にかかる費用は、10万~15万円が目安です。制御盤は、モーターの動作や各種センサーからの信号を制御する、電動ガレージシャッターの頭脳とも言える部分です。
劣化や落雷などによって制御盤に不具合が生じると、シャッターがまったく動かなくなったり、予期せぬ動作をしたりするなど、重大なトラブルにつながります。制御盤は高価な部品であり、交換には専門的な知識と技術が必要になるため、修理費用も高額になる傾向があります。
ガレージシャッターの修理方法による費用の違い
ガレージシャッターの修理にかかる費用は、修理方法によっても大きく異なります。修理方法の違いが費用にどのように影響するのか、具体的なケースを交えながらご紹介します。
部分修理or全体交換
ガレージシャッターに不具合が生じた場合、まず選択しなければならないのが、部分修理と全体交換です。例えば、スラットの凹みや鍵の故障など、特定の箇所だけが損傷している場合は、部分修理を行うことで費用を大幅に抑えられます。
しかし、シャッター全体の老朽化や複数箇所の同時破損が見られる場合には、全体交換の方がトラブルの再発リスクを減らせるため、長期的にはコストパフォーマンスが高いケースもあります。
DIY修理or業者依頼
ガレージシャッターのメンテナンスとして、レールに溜まったホコリやゴミを取り除いたり、開閉をスムーズにするための潤滑スプレーを塗布したりする程度の簡単な作業は、自分で行うことも可能です。日常的なお手入れは、シャッターの寿命を延ばすうえで、非常に重要です。
しかし、部品の交換や内部構造の修理など、専門的な知識や技術が必要となる作業は、無理に行うとシャッターをさらに破損させたり、ケガや事故につながったりする危険性があります。DIYでの修理は費用を抑えられる可能性がありますが、失敗した場合の追加費用や安全性を考慮すると、基本的には専門の修理業者に依頼することをおすすめします。
メーカー対応or専門業者
ガレージシャッターの修理を依頼する際の選択肢として、メーカーと専門の修理業者が挙げられます。メーカーに修理を依頼する場合、純正部品を使用するため、品質面での安心感がありますが、費用は専門の修理業者に比べて、高くなる傾向があります。
一方、専門の修理業者は、さまざまなメーカーのシャッターに対応できる知識と技術を持っており、純正部品だけでなく、汎用性のある部品を使用することで、費用を抑えられる場合があります。また、修理内容や予算について、柔軟に相談に乗ってくれることもメリットです。
ガレージシャッターの修理費用を抑えるならプロに相談しよう
ガレージシャッターの修理費用は、故障の原因や修理内容によって大きく異なります。特に、モーターや制御機器の修理は高額になりやすいため、費用を抑えるには早めの対応が鍵です。部分修理で済むうちに専門業者へ相談することで、トータルコストを抑えられる可能性もあります。
99シャッターでは、現地見積もり無料出張サービスをご提案しており、無料で修理費用と施工にかかる時間をお見積もりいたします。安心の自社施工で中間業者は一切利用せず、自社の職人が高品質な施工をすることで、低価格で丁寧な作業を実現しました。
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【筆者・監修者企業】
99シャッター(合同会社BUKAS)
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