
シャッターは建物や設備を守る役割を担っていますが、永久に使えるわけではありません。耐用年数を超えたシャッターを使い続けると、動作不良や事故のリスクが高まることから、適切なタイミングで修理や交換を検討することが重要です。そこで本記事では、シャッターの種類ごとの耐用年数と長持ちさせるコツについて、分かりやすく解説します。ぜひ、参考にしてください。
シャッターの耐用年数とは?
シャッターの耐用年数には、大きく分けて2つの意味があります。
設計耐用年数
設計耐用年数とは、メーカーが設定するシャッターの製品寿命の目安です。適切な使用とメンテナンスを行った上で、安心して使用できる期間を指します。
シャッターの設計耐用年数は、一般的に10~15年程度ですが、実際の寿命は、使用頻度や環境によって大きく左右されます。
法定耐用年数
法定耐用年数とは、企業などが経理処理を行うに当たり、資産としてのシャッターの減価償却を計算するために定められている年数です。シャッターは建物の一部として扱われるため、建物の耐用年数と同じであることが一般的です。
法定耐用年数は、実際の製品寿命となる設計耐用年数とは異なります。経理上の帳簿では償却が完了していても、製品としてのシャッターが正常に稼働している場合もあります。一方、耐用年数前であっても、故障や劣化が進んで使えなくなることもあります。
シャッターの種類別の耐用年数
一口にシャッターと言っても、種類によって耐用年数には差があります。使用される素材や構造、設置場所、操作方式の違いにより、耐久性も変わってきます。
ここでは、代表的な4つのシャッターについて、それぞれの耐用年数の目安をご紹介していきます。
軽量シャッターの耐用年数
軽量シャッターは、主に住宅や小規模な店舗で使用されることが多く、鋼板といった比較的に軽い素材で作られています。耐用年数の目安は約10年で、適切なメンテナンスを行えば、長持ちさせることが可能です。
重量シャッターの耐用年数
重量シャッターは、工場や倉庫などの大型施設に設置されることが多いです。防犯性や耐久性に優れており、頑丈な素材でできています。
耐用年数の目安は約15年で、軽量シャッターに比べて構造が頑丈なため、比較的長い期間使用できる傾向にあります。ただし、重量があることから、開閉時の負荷が大きく、定期的なメンテナンスがより重要です。
オーバースライダーシャッターの耐用年数
オーバースライダーシャッターは、ガレージや倉庫などで使用されていることが多く、天井に沿ってスライドして開閉するタイプのシャッターです。耐用年数の目安は約10年ですが、開閉頻度や部品の状態によって前後します。
電動で開閉するタイプが多いため、モーターや制御部品の寿命にも考慮する必要があります。また、シャッター本体より、部品が先に寿命を迎えることもあるため、定期的な点検が欠かせません。
窓シャッターの耐用年数
窓シャッターは、その名のとおり、住宅の窓に取り付けられているシャッターです。雨風や日差しを防ぎ、防犯対策としても活躍します。アルミや樹脂などの軽量素材が使われることが多く、耐用年数の目安は約10年です。
シャッターの修理費用の勘定科目と固定資産税
シャッターは、長く使われる設備である一方、経年劣化による修理や交換が必要となる場合もあります。特に、法人や店舗では「修理費用が会計上どのように扱われるのか」「固定資産税の対象になるのか」など、税務処理が気になる方も多いでしょう。
ここからは、シャッターの修理にかかる費用の勘定科目と、固定資産税との関係について、分かりやすく解説していきます。
修理費用の勘定科目は?
シャッターの修理費用は、基本的に「修繕費」として計上されます。修繕費とは、設備の原状回復を目的とした支出で、通常の維持管理の範囲内で行われる修理に適用されます。例えば「シャッターが動かなくなったために部品を交換した」「サビを除去して再塗装した」といった場合、修繕費で計上して問題ありません。
ただし、修理の内容によっては「固定資産」として扱われる場合があるため、注意が必要です。例えば、シャッターの耐用年数を延ばすために大規模な改修を行ったり、より高性能なシャッターへ交換したりすると、資産価値の向上につながるため、固定資産として計上されることがあります。
税務上の判断基準として、修理費用が20万円以上の場合や、修理によって設備の価値が向上する場合は、固定資産として扱われる可能性が高いでしょう。
シャッターにも固定資産税がかかる
固定資産税とは、土地や建物などの固定資産に対して課税される税金です。建物に設置されているシャッターは「建物附属設備」として、不動産の一部と見なされ、固定資産税の課税対象となるのです。
建物の評価額は、建物本体のみならず、シャッターや電気設備などの附属設備を含めて算出されます。そのため、シャッターが設置されている建物には、評価額に応じて固定資産税が課税されます。
ただし、シャッター単体で固定資産税が課税されるわけではありません。あくまでも、建物全体の評価額に含まれて課税されます。
シャッターを長持ちさせるコツ
シャッターは、風雨や直射日光など、過酷な環境にさらされることが多いです。劣化が進みやすいため、長持ちさせるには、適切なメンテナンスが欠かせません。
ここでは、シャッターを長く使い続けるための具体的な方法をご紹介します。
こまめに掃除する
シャッターを長持ちさせるためには、こまめな掃除が欠かせません。シャッターのレール部分や可動部には、ゴミ・ほこり・小石・落ち葉など、汚れや異物がたまりやすく、シャッターの動作不良の原因となることがあります。
掃除の方法は、乾いた布でほこりや汚れを拭き取ったり、掃除機でレール部分のゴミを吸い取ったりするだけでも十分です。月に1〜2回程度を目安に、簡単な掃除を行うことで、シャッターのスムーズな動きを維持でき、長く使い続けられるでしょう。
定期的に点検・メンテナンスを行う
日常的な掃除に加え、定期的な点検とメンテナンスは、シャッターを長持ちさせる上で非常に重要です。定期的に点検とメンテナンスを行うことで、早期に不具合を発見し、トラブルが小さいうちに対処できます。
ただし、無理なメンテナンスは故障の原因となる恐れがあるため、不安な場合は専門業者に依頼してください。
専門業者によるメンテナンスのメリット
専門業者による定期的なメンテナンスには、多くのメリットがあります。
業者によるメンテナンスは、専門知識と技術を持ったプロがシャッターの細部まで点検・調整します。潜在的な不具合を早期に発見・修理できるため、シャッターの寿命が延び、安全性が向上します。また、定期的にプロのメンテナンスを受けることにより、未然に大きな故障を防げるため、長期的なコスト削減にもつながるでしょう。
99シャッターのメンテナンスや修理でシャッターを長持ちさよう
シャッターの耐用年数は、種類や使用環境によって異なりますが、適切なお手入れやメンテナンスを行えば、寿命を延ばすことも可能です。「異音がする」「動きが悪い」などの異常を放置すると、重大な故障や事故につながる恐れがあります。その場合は、自己判断せず、早急に専門業者へ修理を依頼することをおすすめします。
99シャッターでは、長年の経験で培った豊富な知識と高い技術に基づき、依頼いただいたシャッターの状態を正確に診断し、最適な修理や交換をご提案いたします。迅速かつ丁寧な対応により、お客さまの安心と安全をサポートいたしますので、シャッターに関するお困りごとは、99シャッターまでお気軽にご相談ください。

【筆者・監修者企業】
99シャッター(合同会社BUKAS)
弊社はシャッターを扱って15年以上の実績をもつ代表をはじめ、豊富な工事実績があります。
窓シャッター・車庫シャッター・工事シャッターではメーカー全面協力により信頼と安心安全の施工を実現し、メーカー保証付きで格安で施工いたします。
私たち99シャッターは、シャッター修理・交換・取付に関するお役立ち情報を発信しております。