
シャッターが開かないトラブルに直面したときは、焦らず適切に対処することが重要です。シャッターのトラブルには、鍵の不具合やレールのゆがみ、電動モーターの故障など、さまざまな原因があります。無理に開けようとすると、シャッターの破損や故障を招くのみならず、ケガの原因にもなりかねません。そこで本記事では、シャッターの種類別の開け方をはじめ、開かないときの原因や対処法について詳しく解説します。ぜひ、参考にしてください。
シャッターの基本的な開け方
シャッターが開かないときは、開け方に問題があるかもしれません。まずは、シャッターの基本的な開け方をおさらいしましょう。
手動シャッターの正しい開け方
手動シャッターの構造はシンプルですが、間違った開け方をしていると、ゆがみや故障の原因になります。
・窓シャッター
窓シャッターは、多くの住宅で使用されており、完全に降ろすと自動的にロックがかかる仕様です。
STEP1.ロックを解除する
はじめに、シャッター下部にあるロックを解除しましょう。レバー式やボタン式など、タイプによって解除方法が異なります。
STEP2.シャッターの真ん中を持ってゆっくり持ち上げる
ロックが解除できたら、真上にゆっくりと持ち上げます。この際、片側に偏った力を加えると、シャッターがゆがんだり、スプリングシャフトが故障したりする原因になります。そのため、必ず真ん中をつかみ、水平に持ち上げるように意識しましょう。
STEP3.シャッターを最後まで開ける
中途半端な位置で止めてしまうと、シャッターが戻ってきたり、不安定な状態になったりすることがあるため、必ず最後まで開けきるようにしてください。
・鍵付きシャッター
鍵付きシャッターは、店舗やガレージなどに用いられることが多く、防犯性が高い反面、開閉には鍵の操作が必要となります。
STEP1.鍵で解錠する
外側から開ける場合は、鍵穴に鍵を差し込み、回してロックを解除します。また、内側から開ける場合は、ロックバーを操作しましょう。
鍵の操作が中途半端だと、ロックが解除されず開かない場合があるため、しっかりと回しきるようにしてください。
STEP2.シャッターをゆっくり持ち上げる
ロックを解除した状態で、窓シャッターと同じように、シャッターを上まで持ち上げます。
電動シャッターの基本操作
電動シャッターは、リモコンやボタンの操作のみで、簡単に開閉できる便利なものです。しかし、停電などのトラブルが起きた際は、手動で開けなければなりません。そのため、万が一のときでもスムーズに開けられるよう、事前に手動での開け方を確認しておくことをおすすめします。
手動開放の一般的な手順は、以下のとおりです。
STEP1.ブレーカーを落とす
安全に操作できるよう、まずはブレーカーを落としましょう。
STEP2.手動モードに切り替える
シャッターケースの側面にある切替レバーを操作し、電動から手動モードに変更します。
STEP3.慎重にシャッターを持ち上げる
手動モードに切り替わったら、ゆっくりとシャッターを持ち上げます。なお、重量シャッターの場合は、重さがあり手動では開けられないため、チェーンでの操作が必要となります。
シャッターが開かないときの主な原因
シャッターが開かなくなる原因は、1つではありません。ここからは、主な原因をご説明していきます。
シャッターにサビが生じている
シャッターは金属製のため、雨風や湿気の影響でサビが発生します。特に、海沿いや湿度の高い地域では、サビの進行が早く、可動部分が固着して開かなくなることも少なくありません。
サビが軽度であれば、潤滑剤でスムーズに動かせることもあります。しかし、ひどい場合は、部品交換が必要となるケースもあるため、専門業者への相談がおすすめです。
シャッターに異物が挟まっている
シャッターのレール部分や巻き取り口にゴミや小石などの異物が入り込むと、シャッターを開閉する際、詰まりや引っかかりを引き起こします。シャッターが途中で止まったり、まったく動かなくなったりする恐れがあるため、日頃からシャッター周辺を清掃しておきましょう。
シャッターがゆがんでいる
シャッターが強風や衝撃でゆがんでしまうと、スラットとレールとの間に摩擦が生じ、開閉しにくくなります。無理に動かそうとすると、さらにゆがみがひどくなる可能性があるため、注意が必要です。
鍵穴にゴミ・ホコリが詰まっている
鍵付きシャッターの場合、鍵穴にゴミやホコリが詰まることがあります。ゴミやホコリが蓄積されると、内部の動きが悪くなってしまいます。
鍵にサビが生じている
シャッター本体のみならず、鍵や鍵穴にサビが発生することも、シャッターが開かない原因の一つです。鍵や鍵穴にサビが生じると、鍵がスムーズに差し込めなくなったり、回りにくくなったりします。無理に回そうとすると、鍵が折れるのはもちろんのこと、シャッター本体を傷める恐れもあります。
鍵がかかった状態になっている
意外と多いのが、シャッターが施錠されたままになっているケースです。特に、慌てて閉めた後や、長期間使用していなかった場合に起こりやすいです。まずは、鍵がかかったままになっていないか確認しましょう。
鍵が半開きになっている
鍵が中途半端に回っていると、開けようとしても内部のロックが完全に解除されず、シャッターが動かなくなる場合があります。そのため、鍵がしっかりと回っているか、そして確実にロック解除されているか、確認が必要です。
電動シャッターの場合
電動シャッターが開かない場合は、手動シャッターとは異なる原因が考えられます。
・電源が入っていない/ブレーカーが落ちている
電源がオフになっていたり、ブレーカーが落ちていたりすると、シャッターは動作しません。まずは、電源とブレーカーの状態を確認しましょう。
・リモコンの電池が切れている
リモコンで操作している場合、電池切れが原因で反応しないことがあります。新しい電池と交換してみましょう。
・障害物がある
シャッター下部に障害物があると、安全装置が働いて作動しなくなることがあります。レールや開閉口など、シャッター周辺を確認してみてください。
・厳しい寒さ
豪雪地帯でよく見られるのが、スラットや巻取りシャフトなどが凍結し、開かなくなるケースです。無理に動かそうとすると、部品ごと壊れてしまう可能性があります。
手動シャッターが開かないときの対処法
それでは、手動シャッターが開かなくなったとき、自分で確認・対処できる方法をご紹介していきます。
鍵穴を掃除する
シャッターの鍵穴にゴミやホコリが詰まっていると、鍵がスムーズに回らず、開かないことがあります。エアダスターや掃除機、使い古しの歯ブラシなどを使い、汚れをきれいに取り除きましょう。
また、鍵穴専用の潤滑剤を使用することにより、鍵の動きが改善される場合があります。
鍵を一度開閉する
シャッターが開かない原因の一つに、鍵が完全に解除されていないことが挙げられます。鍵が半開きの状態だったり、前回の施錠が中途半端だったりすると、ロックが引っかかってシャッターが動かなくなることもあるため、一度しっかりと鍵を施錠・解錠し直してみてください。
レールやシャッターケースに障害物がないか確認する
シャッターのレールや巻き取り部分に、小石やゴミなどの異物が挟まっていると、スムーズに動かなくなることがあります。そのため、レールに何か詰まっていないか、シャッターが上部で引っかかっていないか、よく確認しましょう。
また、強風や衝撃でシャッターがゆがんでいる場合は、無理に開けようとするとさらに悪化する可能性があるため、自力での修理は避け、必ず業者に相談してください。
不具合が生じないように定期的にメンテナンスを行う
シャッターの不具合を防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。レール部分を清掃したり、潤滑剤を塗ったりすることで、スムーズな動作を維持できるでしょう。
また、鍵の状態も定期的にチェックし、サビや汚れがないか確認することも大切です。
業者に相談する
これまでご紹介した方法で改善しない場合や、そもそも原因が分からないという場合は、無理せず専門業者に相談することをおすすめします。無理に開閉しようとすると、さらなる破損のみならず、ケガの原因にもなりかねません。
電動シャッターが開かないときの対処法
電動シャッターが開かなくなった際、自力で確認・対処できる方法をご紹介していきます。
リモコンの電池を確認する
リモコンを操作しても反応がない場合は、まず電池の交換を試してみましょう。長期間使用していなくても、電池が少しずつ消耗し、反応しなくなることがあります。
また、リモコンと受信機の距離が遠すぎたり、障害物があったりすると、電波が届きにくくなるため、できるだけ近くで操作することも試してみましょう。
電源やブレーカーを確認する
シャッターがまったく反応しない場合は、電源供給に問題があるケースも考えられます。電源が入っているか確認し、ブレーカーが落ちている場合は、リセットしてみましょう。
特に、停電後や電気系統のトラブルがあった場合は、ブレーカーの状態をチェックすることが重要です。
センサーの設定や動作を確認する
近年、安全機能を搭載した電動シャッターが増加しています。一方、センサーが予期せず誤作動を起こし、シャッターが開かなかったり、途中で停止したりするケースも少なくありません。
まずは、シャッターの周辺に障害物がないか確認し、あった場合は取り除いてください。次に、取扱説明書でセンサーの設定が適切か確認の上、必要に応じて見直しましょう。
また、センサー部分の汚れが誤作動の原因となる可能性もあるため、丁寧に清掃することも大切です。
シャッターが開かないときは99シャッターにご相談ください
シャッターを無理に開けようとすると、破損や故障を招く恐れがあります。シャッターが開かない場合は、原因を正しく見極め、適切な修理を行えるよう、専門業者に依頼することをおすすめします。99シャッターは、豊富な経験と高い技術力で、シャッターが開かない原因をスピーディーに特定し、最適な対応を行います。シャッターが開かずに困ったときは、急なトラブルにも迅速に駆けつけ、対応力の高さに定評のある「99シャッター」にぜひご相談ください!

【筆者・監修者企業】
99シャッター(合同会社BUKAS)
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