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    シャッターが斜めに傾き、閉まりきらなかったり、途中で止まったりする不具合が発生すると、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。斜めになったシャッターは、見た目の違和感だけにとどまらず、防犯性の低下や思わぬ事故につながる恐れもあるため、放置するのは非常に危険です。無理に動かそうとすると、内部の部品が損傷し、修理費用が大きくなる可能性もあります。原因によっては自分で点検できる場合もありますが、状態次第では専門業者の判断が必要になります。この記事では、シャッターが斜めにズレてしまう主な原因とあわせて、自分で確認できるポイントや修理が必要となるケースをわかりやすく解説します。

    シャッターが斜めに傾く原因とは?

    シャッターが斜めに傾いてしまうときは、部品の劣化や外からの衝撃、取り付けの不具合など、さまざまな原因が関係しています。ここでは、主な5つの原因をご説明します。

    スラットの劣化・変形

    シャッターの板であるスラットは、長年の使用で摩耗や変形を起こしやすい部分です。金属がサビたり強い衝撃で曲がったりすると、レールとの噛み合わせがズレてしまい、傾きにつながります。

    特に、スラットの下部は地面の湿気や小石の影響を受けやすく、傷みが早く進みやすい場所です。変形が広がると開閉のたびに引っかかりが出てしまい、真っ直ぐに動かなくなります。

    レールのサビ・異物の影響

    スラットを支えるレールにサビが出たり、ゴミや小石が入り込んだりすると、スムーズな動きが妨げられます。片側だけに負担がかかると、スラットが外れやすくなり、斜めに止まります。

    また、掃除を怠るとほこりや落ち葉がたまり、摩擦や異音を引き起こす原因になります。サビが広がった場合は補修では追いつかず、レールの交換も必要になります。

    スプリングや中柱の不具合

    巻き取りを支えるスプリングに異常が出ると、力のかかり方に偏りが生じ、スラットが斜めに動きやすくなります。張力が落ちて片側だけがスムーズに動かなくなると、傾きが目立つでしょう。

    また、中柱の固定がゆるんで、左右のバランスが崩れるケースもあります。内部の部品は外から見ても異常に気づきにくく、専門的な点検が欠かせません。

    外的衝撃や風による歪み

    台風の強風や突風、自動車の接触などによって、シャッターやレールが歪むケースも少なくありません。少しの歪みでもスラットは真っ直ぐ降りなくなり、斜めのまま動きが止まります。

    また、強風が繰り返し吹き込む場所では、閉めている状態でも圧力がかかり、レールの固定が少しずつズレていきます。状態によっては補修では済まず、レールの交換が必要になるでしょう。

    施工ミスや構造のゆがみ

    施工時に正しく取り付けられていないシャッターは、使用を重ねるうちに傾きが大きくなっていきます。さらに、建物自体が経年でゆがむと、シャッター枠も一緒に動き、真っ直ぐに降りなくなる恐れがあります。

    特に、築年数が長い建物では、基礎や壁の変化が影響し、シャッター全体がゆがんでいるケースも多いでしょう。こうした状況では補修だけでは不十分で、根本的な改修が求められます。

    放置するとどうなる?斜めのまま使い続けるリスク

    シャッターが斜めになっているのを見過ごすと、見た目の違和感にとどまらず、建物全体の安全性や修理費用にまで影響が広がります。放置するとどうなるのか、斜めのまま使い続けるリスクを見ていきましょう。

    防犯性の低下につながる

    シャッターが斜めになると、わずかな隙間が生じ、完全に閉まらなくなります。閉まり方が不十分になると施錠が甘くなり、侵入のリスクが高まります。

    空き巣は少しの隙間でも突破口にするため、シャッターが正しく閉じない状態は非常に危険です。普段は気づきにくい小さな歪みでも、放置すれば防犯面で大きな弱点となるでしょう。

    さらなる破損で修理費用が増加する

    最初は小さなズレであっても、使用を続けるうちに摩耗や巻き込みが進みます。スラットやレールへの負担が増えると、部品の交換だけでは済みません。

    状況によっては、シャッター全体を取り替えなければならず、修理費が大幅に膨らむ恐れがあります。軽度のうちに点検を受ければ数万円程度で解決できる場合もありますが、放置すると数十万円まで跳ね上がる可能性があるため注意が必要です。

    ケガや事故の原因になる恐れもある

    傾いたシャッターは動作が不安定で、途中で止まったり急に落下したりする危険があります。開閉時に手や体を挟まれると、大きな事故につながりかねません。

    例えば、強風でバランスを崩したシャッターが一気に落ち、周囲の人に被害を与える可能性も考えられます。安全に使用するためには、異常を感じた段階で、早めに対応しましょう。

    自分でできる初期確認と対処法

    シャッターが斜めに動いても、直ちに業者を手配する必要があるとは限りません。ここでは、確認するポイントと対処法をご紹介します。

    レールやスラットの異物を確認する

    レールの溝に砂利や落ち葉が入り込むと、スラットの動きが乱れます。ゴミを取り除くだけで、スムーズに開閉できるケースも多く見られます。特に、屋外に面したシャッターは、風に吹き込んだ異物がたまりやすいため、まずはレール内を確認してみましょう。

    異音や動作の引っかかりを確認する

    開閉の途中で金属音がしたり、スラットが途中で止まったりする場合は注意が必要です。動きの不自然さや音の変化は、内部の部品が摩耗している合図かもしれません。違和感を覚えた段階で使い続けるのは危険なので、早めに対応したほうが安全です。

    無理に動かさず操作を中止する

    斜めのまま動かそうとすると、スラットやレールの損傷が進みます。強引に操作してしまうと破損箇所が広がり、修理費用がかさむ原因になりかねません。異常を感じたら動作を中止し、現状を維持したまま専門業者に点検を依頼するのが賢明です。

    斜めになったシャッターの主な修理方法

    シャッターが斜めになった場合、原因に応じて必要となる修理の内容は異なります。ここでは、代表的な修理方法をご説明します。

    スラットやレールの再調整

    スラットの変形やレールのわずかなズレが原因であれば、部材を調整するだけで改善する場合があります。専門業者はスラットの歪みを矯正したり、レールの位置を微調整したりして、動きをスムーズに戻します。修理のなかでは比較的軽度な作業で済むため、費用や修理にかかる時間も抑えやすいでしょう。

    シャフト・ベアリングなどの部品交換

    巻き取りを支えるシャフトや回転を滑らかにするベアリングは、摩耗や劣化が進むと傾きの原因になります。シャフトやベアリングが寿命を迎えている場合には。交換が必要です。

    部品を取り替えれば力のかかり方が均等になり、斜めの状態が解消されます。スラットやレールの調整では改善しない場合は、内部部品の劣化が疑われるため、専門業者による点検と交換対応が求められるでしょう。

    電動シャッターのリミット設定の調整

    電動シャッターには、上下の停止位置を制御するリミットスイッチが備わっています。設定が狂うと、最後まで閉まらなかったり、途中で止まったりする不具合が起こります。

    停止位置が合わない状態では、スムーズに開閉しません。設定を正しく調整すれば、所定の位置で止まり、動作が安定します。

    モーターや制御基板の修理または交換

    電動シャッターはモーターの力で動作しており、長期間の使用や水濡れによって出力が低下する場合があります。制御基板が故障すると開閉が不安定になり、動きが止まるトラブルへ発展する恐れも出てきます。

    モーターや基板に不具合が見られるときは、修理や部品交換が必要となり、専門業者が適切に対応すれば、正常な動作を取り戻せるでしょう。

    自力修理は絶対NG!シャッターの修理は業者に任せるべき理由

    シャッターが斜めになったとき、自分で直そうと考える方も少なくありません。しかし、シャッターの構造は複雑で、無理に手を加えると症状が悪化したり、思わぬ事故につながったりする危険があります。ここでは、修理を専門業者に任せるべき理由をご説明します。

    原因の特定には専門知識が必要

    シャッターは、スラットやレールだけでなく、巻き取り部や中柱、モーターなど複数の部品が連動して動きます。傾きの原因を正確に突き止めるには、各部品の仕組みに精通した知識が欠かせません。自己判断で誤った修理をすると、かえって不具合が広がる恐れがあります。

    無理な自己対応は危険

    斜めになった状態で力任せに動かすと、スラットが外れたりレールが変形したりする可能性があります。重量があるため、手や足を挟む事故につながるケースも考えられるでしょう。安全を守る観点からも、自己流での対応は避けるべきです。

    作業時の安全性が確保されている

    シャッター修理には、高所作業や重量物の扱いが伴う場合があります。専門業者は適切な工具と体制を整えて作業を進めるため、事故のリスクを大幅に抑えられます。さらに、経験豊富な技術者が対応すれば、修理後も安心感を得られるでしょう。

    斜めになったシャッターの修理にかかる費用の目安

    シャッターの修理費用は、不具合の程度や部品の状態によって大きく変わります。軽度の傾きであれば調整だけで直る場合もありますが、部品交換が必要になると費用は高額になりがちです。ここでは、代表的な修理費用の目安をご紹介します。

    軽度な傾き修正の費用

    スラットやレールのわずかなズレであれば、大掛かりな作業をせずに修正できる場合があります。清掃や部材の微調整で改善できるケースも多く、数千円~数万円程度で収まるのが一般的です。施工時間も短く済むため、費用と手間の両面で負担が少ない修理といえるでしょう。

    部品交換が必要な場合の費用

    スプリングやシャフト、スラットなどの部品が破損している場合には交換が必要です。スラット交換は1枚あたり数千円程度が相場ですが、複数枚の交換が必要になると、全体の修理費は数万円~10万円程度になります。破損の程度や施工内容によっては、それ以上の費用がかかるケースもあります。

    費用を抑えるためにできること

    不具合を放置すると修理規模が拡大し、費用も高額になる傾向があります。異常に気づいた段階で早めに専門業者へ相談すれば、部品交換に至る前に調整で対応できる可能性もあるでしょう。初期の段階で行動することで、最終的な費用削減につながります。

    斜めになったシャッターの修理なら99シャッターに依頼を

    シャッターが斜めに傾いたままの状態では、正常な動作が妨げられ、思わぬ不具合につながる恐れがあります。完全に閉まらなくなったり、開閉時に引っかかりや異音が出たりすると、防犯性や使用時の安全面にも影響が生じるため、注意が必要です。

    スラットやレールの歪み、中柱の固定不良、外部からの衝撃など原因は多岐にわたり、表面からの目視では判断が難しい場合もあります。放置して使用を続けた結果、状態が悪化して修理費が高くなるケースも少なくありません。

    99シャッターでは、無料の現地調査で、現場の状況に応じた修理内容をご提案しております。軽度な調整から部品の交換まで幅広く対応でき、施工後のフォロー体制も整っているため、継続的な不具合にも柔軟に対応可能です。シャッターの傾きに気づいた時点ですぐに確認すれば、被害の拡大を防ぎ、修理費用の負担も抑えられます。ぜひお早めに99シャッターにご相談ください。

    シャッターが斜めに傾いた?考えられる原因と対処法&修理法を徹底解説

    【筆者・監修者企業】

    99シャッター(合同会社BUKAS)

    弊社はシャッターを扱って15年以上の実績をもつ代表をはじめ、豊富な工事実績があります。
    窓シャッター・車庫シャッター・工事シャッターではメーカー全面協力により信頼と安心安全の施工を実現し、メーカー保証付きで格安で施工いたします。
    私たち99シャッターは、シャッター修理・交換・取付に関するお役立ち情報を発信しております。

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