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    シャッターを設置または交換する際、「どのメーカーの製品を選べばよいのか」と迷う人も少なくありません。国内にはさまざまなシャッターメーカーが存在し、それぞれに得意な分野や製品の特徴があります。住宅用・店舗用・倉庫用など、用途に応じて適したメーカーは異なるため、目的に合った製品選びが重要です。この記事では、国内で広く利用されている主要8社のシャッターメーカーについて、それぞれの特徴や向いている用途を比較しながらご紹介します。さらに、メーカー選びで失敗しないためのポイントや、製品選定をサポートしてくれる施工業者の活用法についても解説します。

    シャッターメーカーを選ぶ際に注目したい4つのポイント

    シャッターを導入する際は、製品そのものの性能だけでなく、メーカーの特徴や体制にも目を向ける必要があります。ここでは、比較検討時に押さえておきたい4つのポイントをご紹介します。

    実績とシェア

    メーカーの施工実績・導入実績や業界内での知名度は、信頼性や安心感を判断する上で参考になります。施工実績が豊富な企業は、それだけ多くの現場に対応してきた裏付けがあり、選定時の安心材料にもなるでしょう。特に、文化シヤッターや三和シヤッターのように、全国で高いシェアを持つメーカーでは、住宅や企業だけでなく、公共施設や商業施設といった厳しい条件の現場でも採用例が多く、品質や対応力の面で高く評価されてきました。

    また、こうした企業では建材業者や施工会社との連携が強く、納品から保守まで一貫した体制が構築されています。公式サイトに掲載されている導入事例を確認しておけば、使用環境に近い実績を見つけられるでしょう。

    保証・アフターサポート体制

    シャッターは設置して終わりではないため、導入後のトラブル対応や定期的なメンテナンスも見据えて選ぶ必要があります。特に、電動シャッターは、モーターや制御機器に不具合が生じる可能性があり、専門的な知識や部品の確保が欠かせません。

    メーカーによって、保証期間や保証範囲に大きな差があります。対応エリアや受付時間もそれぞれ異なり、なかには24時間体制で問い合わせを受け付けているメーカーも存在します。

    故障時にすぐ連絡が取れて、迅速に対応してもらえるかどうかは、日々の安心感に直結します。シャッターの導入前に保証内容やサポート体制を確認しておけば、トラブル発生時の不安を軽減できるでしょう。

    特殊なニーズへの対応力

    防火や大型対応など、標準以外の仕様にも対応できるメーカーかどうかは、設置場所の条件や用途に合った製品を選ぶ上で大きな判断基準となります。

    シャッターの設置環境によっては、防火や風圧への耐性、頻繁な開閉への耐久性など、特殊な性能が求められる場面もあります。必要な条件に対応するには、防火シャッターや高速シャッター、シートシャッターやオーバースライダーシャッターなど、多様な製品を取り揃えているメーカーを選ばなくてはなりません。

    また、特殊仕様への柔軟な対応力があるメーカーでは、カタログ掲載の有無に関わらず、現場の状況に応じてカスタマイズを提案してくれる場合もあります。設置場所の制約や安全基準をクリアしながら長く使い続けるには、仕様や構造の選択肢が豊富であるかどうかも判断材料になるでしょう。

    価格設定と対応の柔軟さ

    メーカーごとに取り扱う製品の構造や仕様が異なるため、価格帯や対応内容の違いにも注目しましょう。設定価格には幅があり、顧客からの要望に対する対応の丁寧さや柔軟さにも差があります。

    本体価格だけでなく、設置工事費や電源配線、操作機器の構成やオプション機能の有無などによっても、シャッターの設置にかかる費用は大きく変動します。同じ型番の製品であっても、販売ルートや施工業者によって見積もり内容が異なることもあるため、費用の比較は慎重に行わなくてはなりません。

    また、細かな要望への対応姿勢も確認しておくべきポイントです。複数メーカーの製品を扱う施工業者であれば、条件に応じた製品の選定や価格面で相談しやすいでしょう。

    主要シャッターメーカー8社の特徴

    国内には多くのシャッターメーカーがあり、メーカーごとに強みや製品の特徴は異なります。ここでは、主要8社の違いをわかりやすくまとめましたので、順番に見ていきましょう。

    文化シヤッター

    文化シヤッターは、住宅や小規模店舗、ビルや商業施設、倉庫や公共施設など、建物用途を問わず幅広い製品を提供する総合シャッターメーカーです。火災時の延焼を防ぐ防火シャッター「ファイアード」シリーズや、静音性と高級感を兼ね備えた住宅用電動シャッター「御前様」など、機能性と意匠性を両立させた製品が豊富に揃っています。

    設計・製造から施工・アフターサービスまで、一貫対応する体制を整えており、現場調査や設置条件に応じた提案力にも定評があります。全国に営業所とメンテナンス拠点を持ち、学校や病院、官公庁など多様な施設での導入実績が豊富です。機能面だけでなく、相談のしやすさや施工後の対応力を重視するユーザーにとって、文化シヤッターは安心して依頼できるメーカーの一つといえるでしょう。

    三和シヤッター工業

    三和シヤッター工業は、シャッター製品を中心に、スチールドアや間仕切り、窓まわり建材なども幅広く取り扱っている、1956年創業の老舗建材メーカーです。住宅用の軽量シャッターや商業施設向けの重量シャッターから、防火・防煙シャッターや工場で使われる高速シートシャッターまで、用途に応じた多彩な製品を展開しています。

    設計・製造・施工・メンテナンスまで自社で一貫対応しており、施工後も長期的にサポートを受けられる体制が整っています。全国に拠点を持ち、24時間365日対応のフルタイムサービスも提供しているため、緊急対応が必要な店舗や工場などでも安心して導入できるでしょう。住宅から公共施設まで豊富な導入実績がある三和シヤッター工業は、対応力と信頼性を兼ね備えたメーカーです。

    YKK AP

    窓・玄関ドア・シャッターなどのアルミ建材を製造・販売するYKK APは、国内外に拠点を持ち、グローバルに事業を展開している建材メーカーです。シャッター製品では、後付け設置に対応した「かんたんマドリモ シャッター」シリーズが人気で、リフォーム市場を中心に多くの支持を集めています。

    耐風圧性や断熱性、防犯性などの基本性能を備えつつ、住宅外観に調和するデザイン性も兼ね備えた設計が特徴です。地域の気候条件や建物構造に合わせた設計サポートも提供しており、施工現場の負担を軽減する工夫が至るところに施されています。

    また、施工品質の均一化を目指し、誰が施工しても品質にばらつきが出にくいよう、施工マニュアルや専用ツールの整備にも力を入れています。製品開発と施工支援の両面で信頼されているYKK APは、住宅用シャッターを検討する際に有力な候補となるメーカーです。

    LIXIL

    LIXILは、住宅用シャッターをはじめ、窓・玄関ドア・外構・水まわり設備まで手がける総合建材メーカーです。トステム・INAX・新日軽・東洋エクステリア・サンウエーブといった、複数の大手住宅設備・建材関連企業が統合して誕生し、外装から内装まで、住空間全体の快適性と安全性を高める製品開発に取り組んでいます。

    シャッター製品では、既存の窓に後付け可能な「リフォームシャッター」シリーズが人気で、防犯性・操作性・静音性のバランスに優れています。電動モデルには自動ロックやタイマー機能も搭載されており、使い勝手の良さも特徴のひとつです。

    設計から施工、アフターサービスまで、連携が取れた体制を整えており、全国の販売ネットワークや工務店とも強固に連携しています。住宅全体の調和を考えながら製品を選びたいユーザーにとって、LIXILは有力な選択肢になるでしょう。

    鈴木シャッター

    鈴木シャッターは、1907年創業の老舗メーカーで、防火・防煙シャッターをはじめとする高機能製品を数多く展開しています。火災時の煙や炎の拡散を防ぐシャッターやスクリーンを得意としており、マンションや病院、商業施設や工場など、法令遵守と安全性が求められる建物への導入実績が豊富です。

    製品はすべて自社開発・自社施工で対応しており、設計段階から納品・設置、アフターメンテナンスまで一貫した体制を整えています。消防法・建築基準法などの関連法規への対応にも精通しており、物件ごとの条件に合わせた調整や仕様変更にも柔軟に対応できます。防火設備の導入や更新を検討するユーザーにとって、鈴木シャッターは力強い存在です。

    東洋シヤッター

    東洋シヤッターは、1955年創業の専門メーカーで、防火・防煙シャッターをはじめ、遮音性・耐風性などに優れた製品を幅広く展開しています。特に、日常時にも災害時にも役立つ「フェーズフリー」の設計思想を取り入れており、防災・減災を意識した製品開発に力を入れている点が特徴です。

    製品には、防火スクリーンや重量シャッター、シートシャッターやスチールドアなどがあり、商業施設・病院・オフィスビル・倉庫といった多様な現場に対応しています。全国に営業・施工・メンテナンス体制を持ち、地域の気候や建物条件に合わせた、きめ細かな提案が可能です。防火性能と快適性を両立させたい人にとって、東洋シヤッターは安心して相談できるメーカーのひとつです。

    三協アルミ

    三協アルミは、住宅・ビル・施設向けの窓や玄関ドア、エクステリア製品やシャッターなどを手がけるアルミ建材メーカーです。軽量かつ高耐久なアルミ素材の特性を生かし、断熱性や防犯性、デザイン性に優れた建材製品を幅広く展開しています。

    シャッターにおいても、住宅用の後付け電動モデルや、外壁との一体感を意識したデザイン性を重視したシリーズなど、多様な建物タイプに対応した製品が揃っています。設計・製造・施工体制が整っており、全国の工務店や販売店との連携を通じて、地域密着型のサポートが充実している点も特徴です。建物の外観や使い勝手にこだわりたい人にも、三協アルミの製品は十分に応えてくれます。

    ソムフィ(Somfy)

    世界各地でシャッターやブラインドの自動開閉システムを提供しているソムフィは、1969年にフランスで創業した、モーター制御技術の専門メーカーです。住宅や商業施設では、IoTを活用した自動制御やスマートホーム機能を備えた製品が採用されており、快適な操作環境や省エネ効果の実現に役立っています。

    日本でも、国内の住環境や建物構造に合わせた製品を多数展開中です。なかでも、既存の手動シャッターを簡単に電動化できる「ソムフィキット」は、手軽さとコストパフォーマンスの高さから注目を集めています。

    また、導入後の技術支援として「ソムフィエキスパート」制度を設け、認定施工店との連携によって、安定した品質の維持とサポート体制の強化を図っています。

    用途別におすすめのシャッターメーカー

    シャッターは設置場所や目的によって、求められる性能や仕様が大きく異なります。住宅では快適性やデザイン性が重視される一方、店舗では防犯性と外観の調和、工場や倉庫では耐久性や大型対応が求められます。ここでは、用途別に適したシャッターメーカーをご紹介しますので、それぞれの特徴を踏まえた選び方を見ていきましょう。

    住宅向けのシャッターメーカー 

    住宅用シャッターでは、操作性や防犯性に加えて、外観との調和や快適性が重視されます。近年では、電動式やスマートホーム対応の製品も増えており、利便性が向上しています。

    YKK AP

    断熱性や遮音性に優れた住宅向けシャッターを多数展開しています。窓まわりの建材と一体化した設計が可能で、外観の美しさと機能性を両立できます。IoT対応製品もあり、スマートフォンでの操作も可能です。

    LIXIL

    住宅設備全般を手がけるメーカーで、シャッターも窓や玄関ドアと統一感のあるデザインが特徴です。電動式や防犯性能を高めたモデルが充実しており、リフォームにも対応しやすい体制が整っています。

    ソムフィ

    既存の手動シャッターを電動化する「ソムフィキット」など、リフォーム需要にも対応した製品が充実しています。スマートフォンやリモコンによる操作が可能で、快適性と防犯性を両立した住環境の実現が可能です。

    店舗向けのシャッターメーカー 

    店舗では、営業時間外の防犯対策だけでなく、昼間の外観やショーウィンドウの見せ方も重要です。透明パネルやグリルタイプなど、見せることを前提とした製品が求められます。

    文化シヤッター

    店舗用シャッターにおいて、デザイン性と防犯性を両立した製品が多数あります。透明パネル付きの「パネルシャッター」や、ディスプレイを見せられる「グリルシャッター」など、用途に応じた選択が可能です。

    三協アルミ

    アルミ素材を生かした軽量でデザイン性の高いシャッターを展開しており、店舗の外観に合わせたカラーやデザインの選択肢が豊富です。開閉の静音性にも配慮されており、商業施設での導入にも適しています。

    東洋シヤッター

    防火・防煙・遮音性能を備えた製品を提供しており、店舗の安全性と快適性を両立できます。フェーズフリー設計思想に基づいた製品は、日常時も非常時も役立つ構造で、商業施設での導入実績もあります。

    工場・倉庫向けのシャッターメーカー

    工場や倉庫では、大型開口部への対応や耐久性、防火性能などが重視されます。頻繁な開閉や過酷な環境下でも、安定して稼働する製品でなければなりません。

    鈴木シャッター

    防火・防煙シャッターの分野で高い技術力を持ち、工場や倉庫への導入実績が豊富です。大型対応や特殊仕様にも柔軟に対応できる設計力があり、保守体制も整っています。

    三和シヤッター工業

    重量シャッターや防火仕様など、産業用に特化した製品ラインを展開しています。全国対応の施工・メンテナンス体制があり、現場ごとのニーズに合わせた提案が可能です。24時間365日対応のサポート体制も整っており、稼働時間が長い施設でも安心して導入できます。

    シャッターメーカーと価格の関係

    シャッターの導入を検討する際には、製品の性能やデザインだけでなく、価格面での比較も欠かせません。メーカーごとの価格帯や施工費用の違い、機能による価格差などを理解しておけば、予算に合った製品選びがしやすくなります。ここでは、価格に影響するポイントと予算に合った選び方をご紹介します。

    メーカーごとの価格帯の傾向

    全国対応の施工体制や保証制度が整っているメーカーは、製品価格がやや高めに設定される傾向があります。品質やサポートの充実度が価格に反映されているため、初期費用は高くても安心感を重視する人に適しています。一方で、同じメーカーの製品でも、販売ルートや施工業者によって見積もり額が異なる場合があるため、価格や対応を見極めるには、複数社の提案を比べるのが有効です。

    また、地域密着型の施工会社を通じて導入する場合、メーカー直販よりも柔軟な価格が設定されるケースもあります。価格だけで判断せず、提案内容や対応の丁寧さも含めて検討すれば、納得のいく選定につながるでしょう。

    製品価格と施工費用の違い

    シャッターを導入する際には、製品本体の価格に加えて、設置工事費やオプション費用が発生します。例えば、電動式シャッターの場合は電源工事が必要となり、施工費用が高くなるでしょう。さらに、既存の建物に後付けする場合は、壁面の補強や配線の調整など、追加工事が必要になるケースもあります。

    施工会社によって工事内容や見積もりの項目が異なるため、総額での比較が欠かせません。製品価格だけで判断すると、後から追加費用が発生する可能性もあるため、見積もりの内訳を丁寧に確認することが大切です。

    機能による価格差

    シャッターには、手動式・電動式の違いに加え、防火・防煙仕様や遮音性能、スマートホーム対応などのさまざまな機能があり、機能が追加されると価格は段階的に上昇します。例えば、スマートフォンで操作できるモデルや、タイマー設定が可能な製品は、利便性が高い分、初期費用が高くなってしまうのです。

    また、防火性能や耐風性能など、安全性に関わる機能を備えた製品は、建築基準や設置環境に応じて選定されるため、価格にも幅があります。必要な機能を明確にし、無駄のない仕様にすれば、余計な出費を抑えられるでしょう。

    長期的なコスト

    シャッターは一度設置すれば、長く使い続ける設備です。そのため、導入時の価格だけでなく、長期的な維持費やメンテナンス費用も考慮しなければなりません。

    耐久性の高い製品を選ぶと、故障や部品交換の頻度を抑えられ、結果的に総コストを下げられます。保証期間の長さや部品供給の安定性も、見逃せないポイントです。

    さらに、定期点検や修理対応がスムーズな施工会社を選ぶと、トラブル時の対応も安心できるでしょう。初期費用だけにとらわれず、将来的な負担も含めて検討すれば、長く快適に使えるシャッターを選べます。

    シャッターメーカー選びに迷ったら99シャッターにご相談ください

    シャッターメーカーには、それぞれ異なる強みや特徴があり、用途や目的に応じて選び方は変わります。住宅であれば操作性やデザイン性、店舗では防犯性と外観との調和、工場や倉庫では大型対応や耐久性が重要になります。また、メーカーごとに価格帯やサポート体制にも違いがあるため、導入前の比較検討が欠かせません。

    ただし、個人で複数のメーカーを調べて見積もりを取り、条件を比較するには時間も労力もかかります。そこで役立つのが、シャッター工事に特化した専門業者です。

    99シャッターでは、主要メーカーを幅広く取り扱い、全国対応の無料現地調査を行っています。専門スタッフが利用環境や要望に合わせて最適な製品と施工方法を提案し、工事からアフターサポートまで一貫して対応するため、安心して任せられます。

    シャッターメーカーの違いを理解した上で、自宅や店舗、工場や倉庫に合った最適な導入を検討したい方は、99シャッターの無料相談から始めてみませんか?

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    【筆者・監修者企業】

    99シャッター(合同会社BUKAS)

    弊社はシャッターを扱って15年以上の実績をもつ代表をはじめ、豊富な工事実績があります。
    窓シャッター・車庫シャッター・工事シャッターではメーカー全面協力により信頼と安心安全の施工を実現し、メーカー保証付きで格安で施工いたします。
    私たち99シャッターは、シャッター修理・交換・取付に関するお役立ち情報を発信しております。

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