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    倉庫に設置するシャッターには、防犯性・耐久性・使いやすさといった性能が求められます。これらの性能は、設置場所や使用目的によって優先順位が変わるため、状況に応じた機能を選ぶ必要があります。さらに、シャッターの値段は、種類や素材、サイズや開閉方式の違いによって、大きく異なります。相場が分かりにくい中で納得のいく製品を導入するには、価格に影響する要因や検討する際の注意点をあらかじめ把握しておく必要があります。この記事では、倉庫シャッターの主な種類と値段の目安から、費用が変動する理由や導入前に確認しておきたいポイントまで、分かりやすく解説します。

    倉庫シャッターの値段に差が出る理由とは?

    倉庫に取り付けるシャッターは、種類や素材、サイズによって価格が大きく変わります。外から見ただけでは違いが分かりにくく、費用の内訳も複雑になりがちです。何にどれだけ費用がかかっているのかが見えにくいため、適正価格が分からず、不安を感じる人も少なくありません。

    費用に影響する主な要素には、シャッターの構造や開閉方式、使用される素材の種類などが挙げられます。例えば、手動より電動のほうが部品点数も施工手順も増え、価格も上がります。さらに、高速開閉や防火性能を備えたタイプでは、機能の追加に伴って相場も跳ね上がることが一般的です。

    また、設置する場所の条件も無視できません。天井の高さや間口の広さに応じて必要な部材が増えたり、既存の建物に取り付ける場合は、補強工事が必要になったりします。屋外か屋内かによっても仕様や施工内容が変わり、金額が大きく上下します。

    シャッター本体の価格だけで、必要な性能を満たせず、後悔する可能性があります。倉庫の使用目的に適した機能や施工条件を事前に整理し、全体のバランスを踏まえて検討すれば、失敗のない導入ができます。

    倉庫シャッターの種類ごとの特徴と値段の目安

    倉庫の用途や構造に応じて、適したシャッターの種類や価格帯は異なります。ここでは、主な4種類の特徴と導入費用の目安を紹介します。

    手動シャッター

    人や荷物の出入りが比較的少ない倉庫では、構造がシンプルで電源を必要としない手動シャッターが多く採用されています。手動シャッターは操作も簡単で、電気設備が整っていない場所にも対応しやすい構造が特徴です。

    手動シャッターの値段の目安は、幅や高さ、構造などによって異なるものの、30万円からが相場で、初期費用を抑えたい場合に適しています。ただし、大型倉庫や頻繁に開閉する環境では、操作の手間が作業効率に影響する可能性があります。使用頻度が高い場合は、他のタイプを検討したほうが快適に使えるでしょう。

    電動シャッター

    開閉の頻度が高い中〜大規模の倉庫で需要が高いのが、スイッチやリモコンで操作できる電動シャッターです。手動と比較して開閉作業にかかる時間と労力を削減できるため、作業効率の向上につながります。

    電動式の倉庫シャッターの設置費用は、仕様や設置環境によって差があり、50万円からが目安です。快適性と作業性を重視したい倉庫には適した選択肢となりますが、設置場所によっては、電源工事なども必要となるため、専門業者による事前確認が欠かせません。

    高速シャッター

    高速シャッターは、一般的な金属製シャッターよりも開閉速度が非常に速い、主にビニールや樹脂素材のシートを使った電動式のシャッターです。作業の合間にシャッターを何度も開閉する現場や、空調や清潔環境を保ちたい場所に向いています。物流倉庫や温度管理が必要な施設では、開閉時間の短縮によって作業効率を高められるほか、粉塵や虫の侵入、冷気や暖気の漏れを抑える効果も期待されます。

    設置費用は製品仕様やサイズによって大きく異なりますが、50万円からが相場です。高速動作に対応するためには、巻き込み防止用のセンサーや安全装置の設置も検討する必要があります。

    防火シャッター

    火災発生時に延焼防止や煙の遮断を担う防火シャッターは、倉庫や工場などの工業施設において設置が義務づけられる場合もあります。防火区画や避難口に設置することで、安全な避難経路の確保が可能です。

    防火シャッターの本体価格の目安は、構造や大きさに応じて幅がありますが、60万円からが相場です。防火基準を満たした認定品のため、通常の倉庫シャッターよりもコストがかかる傾向があります。

    また、設置時には、火災時に自動で閉鎖するための連動機構や感知装置の整備も欠かせません。建築基準法に適合する仕様かどうかを、専門業者に確認する必要があります。

    倉庫シャッターの値段を左右するポイント

    倉庫シャッターの費用は、素材の種類やサイズ、設置環境、追加機能の有無などによって変わります。ここでは、値段に影響を与えるポイントをご紹介します。

    素材の違い

    スチール製シャッター

    スチールは強度が高く、重量物を扱う倉庫にも適した定番の素材です。価格はアルミやステンレスに比べて抑えられますが、錆が出やすいため、防錆加工や塗装の有無で費用が変動します。コストを重視しながら耐久性を確保したい現場に向いています。

    アルミ製シャッター

    アルミは軽量で、錆に強い素材です。重量が少ないため手動でも扱いやすく、開閉の回数が多い倉庫に適しています。スチールより価格は高めですが、耐食性に優れており、沿岸部や湿気の多い場所でも導入しやすいことが特徴です。メンテナンスの手間を軽減したい倉庫に適しています。

    ステンレス製シャッター

    ステンレスは耐久性と耐食性に優れており、見た目の仕上がりも美しい素材です。湿気や塩害の影響を受けにくいため、沿岸部や衛生管理が求められる倉庫に適しています。価格はスチールやアルミより高額ですが、長期間にわたって劣化しにくいため、品質を重視する現場で選ばれる傾向があります。

    サイズや設置環境

    間口の広さと高さ

    倉庫シャッターは、開口部が大きくなるほど本体価格や施工費が高くなります。幅や高さが増すと部材の量が多くなり、全体の重量も大きくなるため、強度を確保する補強が必要になるためです。また、天井が高い倉庫では、追加部材や追加工事によって、費用が上乗せされるケースもあるでしょう。

    設置条件

    倉庫シャッターの価格は、環境によっても大きく変わります。例えば、屋外に設置する場合は、風雨や直射日光に耐える必要があるため、防錆加工や耐候性の高い部材が求められ、その分コストが上がります。一方、屋内に設置する場合は、外部環境の影響を受けにくいため、比較的シンプルな仕様で済み、費用を抑えやすいでしょう。

    また、新築工事であれば設計段階から組み込め、施工を効率的に進められます。一方、既存の建物に後付けする場合は、補強や調整が必要になり、追加費用が発生するケースも少なくありません。

    追加機能やオプション

    電動リモコン・センサー

    電動リモコンやセンサーは、倉庫シャッターの利便性を高める代表的な機能です。電動リモコンを導入すれば遠隔操作で開閉が可能になり、センサーを設置すると人やフォークリフトを検知して自動開閉できるようになり、荷物の搬入出を効率化できます。

    電動リモコンやセンサーを追加する際は、本体代とは別に工事費や機器代がかかります。利便性や安全性が向上する一方で、費用も上がる点を踏まえて検討しなければなりません。

    防音・断熱機能

    倉庫シャッターに防音機能を加えると、外からの騒音を遮るだけでなく、庫内の音漏れも抑えられます。また、断熱性能を備えたタイプであれば、気温の変化を受けにくくなり、空調効率を維持しやすくなります。防音と断熱はいずれも作業環境を快適に保つ効果がありますが、構造が複雑になるため、導入費用は一般的なシャッターより高めになる傾向があります。

    セキュリティ関連オプション

    倉庫シャッターには、防犯性を高めるためのオプションがあります。例えば、こじ開けを防ぐための鍵の強化や、侵入を検知するセンサーや警報装置の設置が挙げられます。

    これらのセキュリティ機能を導入する場合は、本体代に加えて工事費や機器代が必要です。安全性を確保できる一方で費用は増えるため、費用と安全性のバランスを見極めた上で判断しましょう。

    倉庫シャッターの値段を抑えるためにできる工夫

    倉庫シャッターは、選び方次第で費用を抑えることが可能です。ここでは、コスト削減につながる具体的な方法をご紹介します。

    必要な機能に絞る

    倉庫シャッターにはさまざまな機能がありますが、すべてを備える必要はありません。利用頻度や目的に合わせて優先度の低い機能を外せば、導入費用を抑えられます。用途に合った性能だけを選べば、無駄なコストを削減できるでしょう。

    複数業者の見積もりを比較する

    倉庫シャッターを導入する際に、一社だけに見積もりを依頼すると、価格や内容が適正かどうか判断しにくくなります。相場や工事内容の違いを把握するためにも、複数の業者から見積もりを取り寄せて比較することが重要です。金額だけでなく仕様やアフターサービスまで確認しておくと、より良い依頼先を選びやすくなります。

    修理や補修を検討する

    倉庫シャッターに不具合が発生した場合でも、新品に交換せず、修理や補修で対応できるケースも少なくありません。モーターやレールの調整、部品の交換だけで動作が回復する例も多く、初期費用を大きく抑えられる可能性があります。劣化が進んでいない段階で対応すれば、寿命も延ばすことができ、長期的なコスト削減にもつながります。

    倉庫シャッターの見積もりは99シャッターへ

    倉庫シャッターの価格は、種類や素材、サイズや付加機能によって大きく異なります。相場を参考にすることは可能ですが、実際には設置する倉庫の構造や用途によって費用は変動し、公開されている価格目安だけでは正確な判断はできません。99シャッターでは無料で現地調査を行い、環境や利用目的に合わせた最適なシャッターを、施工経験が豊富なスタッフがご提案します。見積もり段階では工事内容や費用の内訳を丁寧に説明し、複数プランを比較できるため、予算に応じた選択が可能です。さらに、施工からアフターサポートまで一貫して対応しており、導入後も安心できる体制を整えています。倉庫シャッターの導入を検討している方は、費用と品質のバランスに配慮した提案を受けられる99シャッターへ、ぜひご相談ください。

    倉庫シャッターの値段は何で決まる?種類・素材・機能ごとの目安と選び方

    【筆者・監修者企業】

    99シャッター(合同会社BUKAS)

    弊社はシャッターを扱って15年以上の実績をもつ代表をはじめ、豊富な工事実績があります。
    窓シャッター・車庫シャッター・工事シャッターではメーカー全面協力により信頼と安心安全の施工を実現し、メーカー保証付きで格安で施工いたします。
    私たち99シャッターは、シャッター修理・交換・取付に関するお役立ち情報を発信しております。

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