
窓シャッターの故障は、建物の防犯性や断熱性の低下に直結するため、早めに修理したいものですが、やはり修理費用が気になる方も多いのではないでしょうか。一口に窓シャッターの修理といっても、故障している箇所や修理方法によって、費用は大きく異なります。「どこが壊れているのか」「修理か交換か」によっても金額が変わるため、相場を知っておくことが大切です。この記事では、窓シャッターの修理にかかる費用の相場や、修理内容別の費用の目安と合わせて、業者選びのポイントについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
窓シャッターの故障例と費用の相場
窓シャッターは、日差しや雨風を防ぎ、防犯性を高める重要な役割を果たしていますが、長年使用していると、さまざまな故障が発生してしまうこともあるでしょう。「開け閉めしにくい」「異音がする」「鍵がかからない」といった窓シャッターのトラブルは、日常生活における不便さだけでなく、安全上のリスクにもつながりかねません。
窓シャッターのよくある故障例と、それぞれの修理にかかる費用の相場についてご説明します。
小さな傷や凹み
窓シャッターの小さな傷や凹みの修理費用は、1万~3万円が相場です。シャッターカーテンを構成するスラットに、小さな傷や凹みが生じる原因としては、強風で飛んできた小石の衝突や、不注意による接触などが考えられます。
小さな損傷は、見た目の問題だけでなく、放置しておくとサビの原因となり、シャッターの耐久性を低下させる可能性があります。
開け閉めできない
窓シャッターが開け閉めできなくなる原因は、多岐にわたります。よく見られるのは、シャッターケースやガイドレールに蓄積したサビやホコリ、ゴミなどが動作を妨げているケースです。
また、手動シャッターのスプリング、電動シャッターのモーターなど、部品の故障も考えられます。さらに、台風や地震などの影響でレールが歪んでしまい、スムーズな開閉ができなくなることもあるでしょう。
修理費用としては、ガイドレールの調整が1万円~、交換が2万円~が相場です、シャフトの調整は1万円~が目安となります。
異音がする
窓シャッターの開閉時に異音が発生する場合、さまざまな原因が考えられます。
例えば、スラットやガイドレールのゆがみやサビ、電動シャッターのモーターの故障などが挙げられます。また、単に潤滑油が切れているだけで、異音が発生することも少なくありません。
異音の種類や発生箇所を特定することで、不具合の程度を把握できます。異音の原因として多いスラットの変形の場合、変形したスラットのみを交換することで改善する場合があり、スラット1枚当たりの交換費用は5千円~が相場です。
スムーズに動かない
窓シャッターがスムーズに動かなくなる原因としては、スラットやガイドレールのゆがみ、シャッター自体の変形やサビの発生、スプリングの劣化などが挙げられます。
特に、スプリングは手動シャッターを開閉するための重要な部品で、劣化すると開閉時に重く感じたり、途中で引っかかったりする原因となります。スプリングの交換が必要になった場合の費用の相場は、7万円~と高額になることが一般的です。
鍵がかからない
窓シャッターの鍵がかからなくなる原因として考えられるのは、鍵穴内部の汚れや、砂やホコリなどの異物による詰まりです。これらが原因であれば、清掃や簡単なメンテナンスで改善することがあります。
しかし、鍵自体が破損していたり、内部の部品が故障していたりする場合は、鍵の交換が必要になります。シャッターの鍵交換の費用は、5千円~が相場です。
窓シャッターの修理内容別の目安
窓シャッターの修理にかかる費用は、故障の内容によって大きく異なります。手動シャッターと電動シャッターの修理内容別に、一般的な費用の目安をご紹介します。
手動シャッター
手動の窓シャッターは、比較的シンプルな構造ながらも、さまざまな原因で不具合が生じることがあります。手動の窓シャッターの代表的な修理内容と、それぞれの費用の目安を詳しく見ていきましょう。
・スラットのよれの調整
開閉時に引っかかりを感じる場合に行うのが、シャッターカーテンを構成するスラットのよれの調整です。ズレや傾いたスラットを調整します。
費用の目安は2万~3万円です。
・スラットの凹みの修理
強風で飛んできた物がぶつかったり、不注意で自転車や車がぶつかったりした際に、スラットに凹みが生じることがよくあります。凹みが小さい場合は修理で対応できますが、凹みの程度や大きさによっては、交換が必要になるでしょう。
スラットの凹みの修理の費用の目安は2万円~です。
・ガイドレールの調整
スラットをスムーズに上下させるガイドレールに、ゆがみや変形が生じた場合に必要になるのが、ガイドレールの調整です。ガイドレールの調整の費用の目安は1万円~です。
・ガイドレールの交換
ガイドレールのゆがみやサビなどがひどく、調整では対応できない場合は、新しいガイドレールに交換しなければなりません。ガイドレールを交換する場合の費用の目安は2万円~です。
・中柱の交換
工場や倉庫などの間口の広い出入口に設置されている、幅の広いシャッターの中央部分を支える中柱が破損した場合、シャッター全体の安定性を保つために、中柱の交換を行います。中柱の交換にかかる費用の目安は、2万~3万円です。
・シャフトの調整
手動シャッターの開閉がスムーズにできない場合、スラットの巻き取り軸であるシャフトのゆがみやずれを調整します。シャフトの調整の費用の目安は1万円~です。
・スプリングの交換
手動シャッターの開閉を補助するスプリングが劣化や破損した場合、交換が必要です。スプリングの交換は、比較的大がかりな作業となるため、費用の目安は7万円~と高くなります。
・鍵ユニットの交換
シャッターの鍵が壊れてしまった場合、防犯性が低下してしまうため、早急な鍵の修理が欠かせません。錠前部分だけ交換する場合は5千円程度で済みますが、新しい鍵ユニットに交換する場合は2万円~かかります。
電動シャッター
電動の窓シャッターは、ボタン一つで開閉できる便利な半面、内部に複雑な電気系統や駆動部品があるため、修理が必要な箇所も多岐にわたります。電動シャッターの代表的な修理内容と、それぞれの費用の目安を詳しく見ていきましょう。
・制御盤の交換
シャッター全体の動作を制御する制御盤が故障した場合には、制御盤の交換が必要です。費用の目安は10万~15万円と、高額になる傾向があります。
・モーターの交換
シャッターの開閉動作を行うモーターが故障した場合、まったく動かなくなる恐れがあります。モーターの交換の費用の目安は20万円と高額ですが、電動の窓シャッターの最も重要な部品であるため、交換は避けられません。
・座板スイッチの交換
座板スイッチが故障した場合、障害物を感知しても動作が停止しないため、重大な事故を招く恐れがあります。座板スイッチの交換費用の目安は1万円~です。
・リミットスイッチの交換
シャッターの開閉範囲を設定するリミットスイッチが、故障や経年劣化で誤作動を起こすと非常に危険です。シャッターを適切な位置で停止させるには、リミットスイッチの交換が必要となり、費用の目安は4万円~です。
・座板(水切り)の交換
シャッター下部に取り付けられ、雨やホコリの侵入を防ぐ役割を持つ座板(水切り)が破損した場合、交換しなければなりません。費用の目安は3万~5万円です。
窓シャッターの交換が必要なケースとは?
窓シャッターを長く使用していると、経年劣化や自然災害、予期せぬ事故などによって、修理が必要になることがあるでしょう。しかし、故障の内容や程度によっては、修理ではなく新しいシャッターへの交換を検討したほうが、結果的にコストパフォーマンスに優れていたり、安全面で安心できたりすることもあります。
窓シャッターの修理を検討するうえで、交換したほうがいいのはどのようなケースなのかをご説明します。
耐用年数を超えている
窓シャッターには耐用年数があります。耐用年数を超えて使用すると、部品の劣化が進み、故障が頻発する可能性が高まるため注意が必要です
耐用年数は、シャッターの種類や材質、使用頻度やメンテナンス状況によって異なりますが、一般的には10年~15年程度といわれています。耐用年数を大幅に超えて使用しているシャッターは、一部を修理しても、他の箇所がすぐに故障するリスクが高く、修理費用がかさむ可能性があります。
また、古いシャッターは最新のシャッターに比べて、防犯性や断熱性などの性能が劣る場合が多く、快適な住環境の実現や安全性の向上という観点からも、交換を検討したほうがいいでしょう。
修理箇所が複数ある
窓シャッターの故障箇所が複数にわたる場合も、交換を検討すべきタイミングかもしれません。例えば、スラットやガイドレールの変形、モーターやスプリングの不具合などが同時に発生しているようなケースでは、個別に修理を行うよりも一括で交換したほうが、長い目で見ると経済的かつ効率的でしょう。
また、シャッターの技術も日々進化しているため、新しいシャッターに交換した場合、操作性や耐久性の向上が期待できます。
広範囲の修理が必要
台風や地震などの自然災害、大きな事故などで、窓シャッターが広範囲にわたって破損したケースも、修理では対応が難しいでしょう。例えば、シャッター全体が大きくゆがんでしまった場合、部分的な修理では機能が完全に回復しない可能性があります。
また、無理に修理しても、元の強度や性能を完全に回復できない可能性もあるでしょう。このような場合は、新しいシャッターに交換することで、安全性と機能性を確保できます。
窓シャッターの修理業者を選ぶポイント
窓シャッターの修理が必要になった際には、どこに依頼すればいいのか迷うことも多いでしょう。修理の依頼先の種類と、業者を選ぶ際に注意すべきポイントをご説明します。
窓シャッター修理の依頼先
窓シャッター修理の主な依頼先としては、メーカーとシャッター修理業者の2つが挙げられます。
・メーカー
まず1つめの依頼先が、窓シャッターを製造したメーカーです。メーカーは純正部品を使用し、シャッターの性能を最大限に引き出す修理を行います。信頼性が高く、特殊な故障にも対応可能ですが、費用が比較的高くなる場合があります。
・シャッター修理業者
もう1つの依頼先が、地元に密着した業者や全国的に展開している、シャッター修理の専門業者です。修理業者のメリットとしては、幅広いメーカーや種類のシャッターに対応しており、迅速な対応が期待できる点が挙げられます。また、メーカーに比べて比較的柔軟な対応や、費用を抑えた修理が可能な場合もあります。
窓シャッターの修理業者を選ぶポイント
窓シャッターの修理業者を選ぶ際にチェックしたい5つのポイントをご紹介します。
・対応エリア
まず確認しなければならないのが、業者がお住まいの地域に対応しているかどうかです。対応エリア外の業者には依頼できませんので、最初に確認しておきましょう。対応エリア内であれば、迅速な訪問が期待できます。
・サービス内容
業者によって、提供するサービスの内容は異なります。修理だけでなく、点検やメンテナンス、交換工事など、幅広いサービスを提供している業者を選ぶと、将来的なトラブルにも対応してもらいやすいでしょう。
・実績と信頼性
業者のホームページなどで、過去の修理実績や事例を確認しましょう。実績が豊富であるほど、さまざまなトラブルに対応してきた経験があり、安心して任せられる可能性が高まります。
・口コミや評判
インターネット上の口コミサイトや評判を確認することも重要です。実際に利用した人の声は、業者の対応や技術力を知るうえで貴重な情報源となります。ただし、口コミはあくまで個人の感想であるため、鵜呑みにしすぎず、複数の情報を総合的に判断するようにしましょう。
・資格
シャッターの修理や設置に関する資格を持っている業者は、一定の知識や技術を有していることの証明となります。認定資格を持つ業者は、専門的な知識に基づいた適切な修理が期待できるでしょう。
・アフターサービス
修理後の保証やアフターサービスが充実している業者を選ぶことで、長期的な安心感を得られます。
突然のトラブルはシャッター修理業者に相談しよう!
窓シャッターの修理費用は、故障している箇所や修理内容によって大きく異なります。モーターやスプリング、スラットやガイドレールなど、部位ごとに費用相場を把握しておくことで、突然のトラブルにも冷静に対応できるでしょう。
窓シャッターの予期せぬトラブルでお困りなら、柔軟な対応が可能なシャッター修理業者への依頼をおすすめします。99シャッターでは、経験豊富なスタッフが迅速・丁寧に修理を行い、無料見積もりにも対応しています。「できるだけ費用を抑えて修理したい」「まずは相談だけでもしたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

【筆者・監修者企業】
99シャッター(合同会社BUKAS)
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