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    賃貸で暮らしていると、防犯面や災害対策が気になる場面があるでしょう。特に、窓まわりの不安を感じたとき、シャッターがあれば安心感が高まります。実際に、戸建てだけでなく、賃貸物件でもシャッターを設置したいと考える人も少なくありません。ただし、賃貸ならではの注意点もあり、設置できるかどうかは、建物の構造や契約内容によって異なります。この記事では、賃貸にシャッターを設置するメリットや注意点を分かりやすく解説し、トラブルを避けるために押さえておきたいポイントをご紹介します。

    賃貸にシャッターを設置する5つのメリット

    賃貸住宅にシャッターを設置すると、防犯性の向上や災害対策、室内環境の改善など、さまざまな効果が得られます。ここでは、主な5つのメリットをご紹介します。

    防犯性を高められる

    賃貸住宅では、不在時の空き巣対策に加え、在宅中の安全確保も重要です。シャッターを取り付けると、外部からの視線や侵入経路を遮断でき、防犯性を高める効果が期待できます。特に、1階の部屋や道路に面した窓は狙われやすいため、物理的なバリアとしての役割が強く求められます。

    台風などへの備えになる

    台風や強風の際には、飛来物によって窓ガラスが割れる恐れがあります。ベランダに面した掃き出し窓や大きな窓は、特に被害を受けやすいため、シャッターによる保護が効果的です。

    割れたガラスが室内に飛び散ると、ケガや家財の破損にもつながりかねません。強風時にシャッターを閉めておけば、ガラスの割れによる二次被害も抑えられるでしょう。

    室内の快適性が向上する

    シャッターには、遮音性・遮光性・断熱性といった多くの効果があり、室内環境の安定に役立ちます。例えば、交通量の多い道路に面した部屋では、窓を閉めていても外の音が気になる場合がありますが、シャッターを設置すれば、音の侵入を大幅に軽減できます。

    また、夏場の強い日差しや冬場の冷気を遮れば、室内の温度変化もゆるやかになるでしょう。用途や時間帯に応じてシャッターを開閉することで、暮らしの快適さが保たれます。

    窓まわりをきれいに保てる

    外気にさらされやすい窓まわりは、風雨や砂ぼこり、花粉などの影響で汚れが付きやすくなります。シャッターを閉めておけば、汚れや傷みからガラスやサッシを守れ、掃除やメンテナンスの手間も軽減できます。

    また、紫外線による窓枠やゴムパッキンの劣化を抑えることも可能です。長期間にわたって住み続ける予定がある場合には、外観の美しさを保つ上でも効果が期待できます。

    冷暖房効率の改善が期待できる

    シャッターを閉めておけば、室内の空気が外気の影響を受けにくくなり、冷暖房の効率を高めやすくなります。夏場は日射熱を遮り、冬場は窓際からの冷気を抑えるため、エアコンの消費エネルギーを抑えられるでしょう。

    また、室温の安定によって結露の発生も少なくなるため、カビや建材の劣化防止にも効果的です。快適さと省エネを両立させたい住環境では、シャッターの断熱性能が役立ちます。

    賃貸にシャッターを設置する際の注意点

    賃貸物件にシャッターを設置する際には、持ち家とは異なる注意点があります。設置前に確認しておくべきポイントを見ていきましょう。

    大家や管理会社の許可が必要

    シャッターの設置には、壁面への穴あけや電源の確保が伴うため、建物に手を加える工事とみなされます。特に、外壁やベランダなどの共用部分に施工する場合は、管理方針に反すると判断されるケースもあるため、大家や管理会社の許可が必要です。

    契約内容を確認せずに進めると、退去時に原状回復や修繕費の請求を受けたり、契約更新を断られたりする恐れがあります。トラブルを避けるには、設置内容を丁寧に説明し、書面で承諾を得ておきましょう。

    建物の構造によって設置できない場合がある

    賃貸物件の構造によっては、希望する位置にシャッターを取り付けられない場合があります。例えば、窓枠まわりに十分なスペースがないと、スラットを収納するボックスを設置できないと判断されるでしょう。

    また、電動シャッターの場合は、電源の位置や配線ルートも大きく影響します。配線を天井裏や壁内に隠す必要があれば、天井構造や壁材によっては追加工事が発生する可能性もあるため、シャッター専門業者に現地調査を行ってもらうのが確実です。経験豊富な業者に依頼すれば、代替案の提案や簡易タイプの選定など、柔軟な対応が期待できます。

    賃貸に設置できるシャッターの種類

    賃貸物件にシャッターを設置する際は、製品の種類やそれぞれの特徴をあらかじめ把握しておくと選びやすくなります。ここでは、賃貸に設置できる主なシャッターの種類をご紹介します。

    手動タイプ

    手で開閉する手動式のシャッターは、シンプルな構造が特徴です。電源を必要としないため、電動シャッターに比べて設置の自由度は高くなります。ただし、取り付けの際には外壁への固定工事が必要となるため、大家や管理会社との事前相談が欠かせません。

    本体価格や設置費用は比較的抑えやすく、構造が単純な分故障のリスクも低くなります。一方で、窓が複数ある場合や高所に取り付ける際には、開閉の手間が負担になる場合があるので、設置環境や使い方に応じて、扱いやすい製品を選びましょう。

    電動タイプ

    電動式のシャッターは、スイッチやリモコンで開閉できるため、日々の開け閉めの手間を抑えられる点が大きな特徴です。力を使わずに操作でき、雨や風が強い日など、手動では扱いにくい場面でも対応しやすいため、室内から安全に操作したいというニーズにも応えられます。

    機能の多さも魅力で、スマートフォンと連携して外出先から遠隔操作できるタイプや、自動タイマーで開閉できるタイプなどもあり、利便性と快適性がさらに高められています。

    ただし、設置にあたっては電源の確保が必要となり、配線の取り回しやコンセントの位置によっては、追加工事が必要になる場合もあるでしょう。また、電源を使用する電動シャッターは、停電や災害時に動かなくなる可能性があります。万一に備えるには、手動での開閉機構が搭載されているかどうかを、事前に確認しておくと安心です。

    クローズタイプ

    クローズタイプは、住宅や店舗でよく見かける最も一般的なシャッターです。スラットのすき間がなく、外からの視線を遮るため、プライバシーを重視したい住宅に適しています。遮光効果も高く、朝日や街灯の光が気になる寝室やリビングでも、落ち着いた空間を保てます。

    また、防犯面でも一定の効果が期待できます。外から内部の様子がまったく見えない構造により、空き巣に侵入の機会を与えにくく、夜間や留守中でも安心感が得られるでしょう。遮光性・遮蔽性を優先したい場合には、有力な選択肢となります。

    スリットタイプ

    スリットタイプは、スラットに細いすき間が設けられており、閉めた状態でも室内に自然光を取り込めるシャッターです。外からの視線を遮りつつ、明るさを確保できる点が特徴で、日中でも室内を暗くしたくない住宅や店舗で採用されています。

    採光性と目隠しのバランスが取れているため、在宅時でも安心して使用でき、閉塞感を与えにくいのもメリットです。風通しを確保しながら視線を遮りたい場合や、プライバシーと明るさを両立させたい場合には、スリットタイプが適しています。

    ブラインドタイプ

    ブラインドタイプは、スラットの角度を調整できるシャッターで、光や風を取り入れながら視線を遮ることが可能です。閉めたままでも室内の明るさや通気性を確保できるため、室内環境を快適に保ちたい場合に適しています。

    角度の調整によって外からの視界をコントロールでき、道路に面した窓や隣家との距離が近い住宅でも、プライバシーを確保できます。日中の採光や夜間の目隠しといった使い分けができる点も大きなメリットで、遮光性と通気性のバランスを重視する方には、ブラインドタイプが使いやすく感じられるでしょう。

    簡易取り付けタイプ

    簡易取り付けタイプのシャッターは、壁に大きな穴を開けたり、配線工事を伴ったりせずに設置できる構造で、賃貸住宅にも導入しやすいのが特徴です。室内側から取り付けられる製品が多く、突っ張り式や粘着式など、比較的手軽に固定できるタイプが市販されています。

    手動式に加え、リモコンや充電式で操作できる簡易電動タイプも展開されており、操作性を重視する場合にも対応可能です。ただし、本体が軽量な分、防犯性や耐風性は限定されるため、使用環境や目的に合った製品を選ぶ必要があります。原状回復に配慮しながら短期間だけ使いたい場合や、DIYで設置したいときにも活用しやすいタイプです。

    賃貸にシャッターを設置する費用の目安

    シャッターを設置する際の費用は、製品の種類や設置方法によって大きく変わります。ここでは、手動式・電動式のシャッターの相場や、工事内容によって発生する追加費用の目安をご紹介します。

    タイプ別の費用相場

    シャッターの設置費用は、手動式か電動式かによって大きく異なります。手動式は比較的安価で、本体と取り付け費用を合わせて30万円からが目安です。構造がシンプルで設置も比較的容易なため、費用を抑えたい賃貸住宅で選ばれやすい傾向があります。

    一方、電動式は操作性が高く利便性にも優れていますが、本体価格だけでも50万円前後となる製品も多く、配線工事などの施工費を含めると、100万円を超える場合も少なくありません。タイマー機能やスマートフォンとの連携など、搭載される機能が増えるほど、価格にも反映されます。

    また、スリットタイプやブラインドタイプなど、外観や採光を意識したタイプは、一般的なクローズタイプよりも、価格が高めになる傾向があります。設置場所や目的に応じて、性能とコストのバランスを考えて選びましょう。

    追加工事が必要になるケース

    シャッターの設置では、本体費用とは別に、設置環境に応じた追加工事が必要になるケースがあります。例えば、電動式の場合は電源の確保が欠かせず、配線工事やコンセントの増設に3万から8万円程度かかるのが一般的です。また、高所に設置する際は、足場代として5万から10万円程度が加算されます。

    工事内容や費用は、建物の構造や設置条件によって大きく左右されます。正確な金額や作業内容を把握するには、現場を確認できるシャッター業者に相談し、見積もりをしてもらいましょう。

    見積もりを比較する重要性

    シャッターの設置費用は、業者ごとに金額の出し方や工事範囲が異なるため、見積もりに差が出ることがほとんどです。本体価格に加えて、施工費や追加工事費などがどのように含まれているかを確認しておかないと、あとから思わぬ出費につながる可能性もあります。

    複数の業者から見積もりを取っておけば、合計金額だけでなく、施工内容や保証条件の違いも見えてきます。不明点点を事前に確認しておけば、納得のいく形で依頼できるでしょう。

    賃貸でシャッターが壊れたときの対処法

    賃貸住宅でシャッターが壊れた場合は、修理を手配する前に、まずは契約内容や管理体制を確認しましょう。対応方法や費用負担の区分を誤ると、トラブルにつながる恐れがあります。

    故障の原因を確認する

    シャッターに不具合が起きたときは、まずどのような症状かを把握しておきましょう。例えば、「途中で止まる」「異音がする」「動きが極端に遅い」などが、シャッターの代表的なトラブルです。使い方や気温の影響などにより、一時的に動作が不安定になっているだけのケースもあるため、すぐに修理を依頼せず、まずは様子を見て判断することをおすすめします。

    破損箇所の写真を撮っておけば、管理会社や修理業者への連絡時に状況を伝えやすくなります。

    修理費用の負担区分

    賃貸物件のシャッターが故障した場合、修理費用を誰が負担するかは、故障の原因によって異なります。経年劣化などの自然故障であれば、基本的には貸主側の負担になる一方、誤った使い方や過失による破損であれば、借主が修理費を求められる可能性もあります。

    どちらに該当するかを判断するには、契約書の記載内容を確認し、管理会社や大家に相談しましょう。自己判断で修理業者を手配するのは避け、まずは管理側へ報告するのが基本です。

    大家や管理会社への連絡

    賃貸物件でシャッターに不具合を見つけた際は、状況を把握した上で、できるだけ早く大家や管理会社に報告しましょう。放置や勝手な修理は、トラブルにつながりかねません。管理側で設備を担当している業者を指定しているケースも多く、事前の確認を怠ると、修理費を自己負担にされる恐れがあります。

    連絡時には、異常に気づいた日時や症状、どのような状況で発生したかを具体的に伝えるとスムーズです。あわせて破損箇所の写真を添付すると、原因の判断や修理手配が早まります。小さな不具合でも早めの報告を心がけておくと、信頼関係の維持にもつながるでしょう。

    賃貸に対応した業者を選ぶポイント

    賃貸物件にシャッターを設置する際は、一般的な施工とは異なる配慮が求められます。ここでは、賃貸に対応した業者を選ぶ際の3つのポイントをご紹介します。

    賃貸物件での施工経験があるか

    賃貸住宅でのシャッター設置には、持ち家と異なる制限や手続きが必要になるため、賃貸特有の事情に慣れた業者に依頼しなければなりません。例えば、外壁や共用部分への工事が関係する場合は、管理会社や大家との調整や、書面での承諾取得といった手順を踏む必要があります。

    賃貸物件での施工経験が豊富な業者であれば、こうした対応にも慣れており、スムーズな手続きが可能です。また、設置条件に合った製品の提案や施工方法の選定など、配慮の行き届いた対応が期待できるでしょう。

    見積もり内容が明確か

    シャッターの設置費用には、本体価格だけでなく、施工費や追加工事費なども含まれるため、見積もり内容が明確な業者を選びましょう。例えば、電源の増設や足場の設置が必要な場合は、その費用がどこに含まれているのかを確認しておかないと、契約後に追加料金を請求される恐れがあります。

    見積書には、工事の範囲や使用部材、保証内容なども記載されているのが理想です。不明点を残したまま依頼を進めると、トラブルの原因になるため、事前に質問しやすい対応をしてくれる業者かどうかも、重要な判断材料になります。

    アフターサポートの有無

    設置後に故障や不具合が発生した際に備えて、アフターサポートが整っている業者を選びましょう。シャッターは日常的に使用する設備であるため、経年劣化や部品の消耗によって、不具合が起きることも少なくありません。

    「不具合時に迅速な対応が受けられるか」「保証期間や内容が明確に提示されているか」を確認しておけば、いざというときに慌てずに済みます。また、設置後の定期点検やメンテナンス体制についても事前に把握しておくと、安心して使い続けられます。

    賃貸のシャッター設置は99シャッターにご相談を

    賃貸にシャッターを設置すると、防犯性の向上や台風などの災害対策、室内の快適性改善など多くのメリットがあります。ただし、設置の際は大家や管理会社への承諾や建物の構造確認が欠かせず、退去時の原状回復にも注意が必要です。また、手動・電動・スリットタイプなど種類ごとに特徴や費用が異なるため、生活環境や予算にあわせて選択する必要があります。

    アパートやマンションなどの賃貸住宅や、貸事務所や貸倉庫などの賃貸物件にシャッターに設置する際は、賃貸事情に配慮できる、施工経験が豊富な業者に依頼すると安心です。99シャッターでは無料現地調査を行い、環境や条件に合わせた最適なプランをご提案しています。シャッターの設置を検討している方は、99シャッターにお気軽にご相談ください。

    賃貸にシャッターを設置できる?メリットと注意点を徹底解説

    【筆者・監修者企業】

    99シャッター(合同会社BUKAS)

    弊社はシャッターを扱って15年以上の実績をもつ代表をはじめ、豊富な工事実績があります。
    窓シャッター・車庫シャッター・工事シャッターではメーカー全面協力により信頼と安心安全の施工を実現し、メーカー保証付きで格安で施工いたします。
    私たち99シャッターは、シャッター修理・交換・取付に関するお役立ち情報を発信しております。

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