電動シャッターのリモコンを紛失すると、開閉ができなくなるだけでなく、防犯面でも不安が生じます。リモコンの紛失は頻繁に起こらないため、いざとなると「どこに依頼すればいいのか」「リモコンを買い替えるだけで使えるのか」と悩む方も多いでしょう。リモコンの種類やシャッターの仕様によって、対応方法は異なります。この記事では、電動シャッターのリモコンを紛失した際の主な対応策と、メーカーごとの違いについて分かりやすく解説します。
電動シャッターのリモコン紛失時に取れる主な対応策
電動シャッターはリモコンで操作するのが一般的で、紛失すると開閉ができなくなる恐れがあります。復旧方法は、シャッター本体の機種や製造年によって違いがあるため、まず仕様の確認が必要です。一般的な方法としては、「新しいリモコンを使えるようにする方法」と「通信機器を交換して使える状態に戻す方法」があります。ここでは、それぞれの対処法の流れを紹介します。
リモコン(送信機)の再購入・再登録
リモコンを紛失した際にまず検討すべきは、同型のリモコンを再度購入し、再登録して使用する方法です。多くの電動シャッターでは、メーカーや正規販売店から同一型番のリモコンを取り寄せられます。再登録が完了すれば従来の操作が再現できるため、復旧までの時間を短縮できます。ただし、すべての機種が再登録に対応しているわけではありません。製造終了となったモデルや、通信方式が変更された製品では、新しいリモコンとの互換性が確保されていない場合があります。特に古い機種では、登録自体が不可能なケースも少なくありません。また、ネット通販などでリモコンを購入する際は、見た目が似ていても型番が異なると動作しないため、注意が必要です。購入前には、必ずシャッター本体の型番と一致しているかを確認し、信頼できる販売元から購入しましょう。
受信機ごとの交換
同型のリモコンが廃番となっていたり、通信方式が変更されていたりする場合は、シャッター本体側の受信機ユニットを含めて交換する必要があります。受信機を新しいものに取り替えると、現行方式のリモコンに対応できるようになります。受信機を交換する方法は、機種の古さや通信方式の違いによる影響を受けにくい点が特徴です。ただし、部品の交換作業には専門的な知識が必要です。誤った配線や固定の不具合は故障を招く恐れがあるため、施工経験が豊富な業者に依頼すると安心でしょう。また、受信機を交換する場合は、リモコン単体の購入より費用が高くなるケースがほとんどですが、再登録が不可能な状況ではやむを得ない判断といえます。
電動シャッターのリモコン紛失時のメーカーごとの対応の違い
電動シャッターのリモコンを紛失した際の対応は、メーカーごとに手順や進め方が異なります。ここでは、主要4社が案内している再購入や登録に関する情報をもとに、それぞれの対応内容を紹介します。
三和シヤッター
三和シヤッターの電動タイプでは、在庫が残っている型番であればリモコンの購入が可能です。廃盤になった製品や古い年式の機種は対象外で、他社製のリモコンもサポートされていません。対応できる型番であれば新しいリモコンを利用できますが、登録手順はシリーズごとに異なります。防犯上の理由により、WEBフォームやメールからは注文できないため、購入した際は紛失時に備えてリモコン本体裏面に記載されているMODEL(形式)・CODE(コード番号)・LOT(ロット番号)を控えておきましょう。また、紛失の際はシャッターの所有者または管理者から、三和シヤッターの修理受付センターに問い合わせましょう。
文化シヤッター
文化シヤッター「セレカードⅢ」シリーズでは、リモコンを紛失した場合でも、新しいカード型送信機を購入・登録することで、シャッターの操作を再開することが可能です。
ただし、受信機には紛失したカード型送信機の登録情報が残ったままとなるため、第三者による不正操作のリスクが残ります。
そのため、不正利用を防止するには、手元に残っている有効なリモコンを使用して、紛失した送信機の登録情報を削除する必要があります。
なお、操作可能なリモコンが手元に1台もない場合は、利用者自身で削除作業を行うことができないため、文化シヤッターのお客様相談室や施工業者へ連絡し、対応を依頼する必要があります。
YKK AP
YKK APの電動シャッターでは、現在取り扱いのある型番であればリモコンを購入できます。ただし、紛失や故障によって新しいリモコンを使用する場合は、別途登録作業が必要です。登録は有償で、ユーザー自身では行えないため、YKK APの営業窓口へ依頼します。
LIXIL
LIXILの電動シャッターでは、リモコンの修理に対応しておらず、紛失や故障が発生した場合は新規購入が必要です。購入や登録の手続きは、施工業者を通じて依頼します。型番が判別しにくい場合は、施工時の資料を確認するか、LIXILの修理受付窓口で照合できます。
電動シャッターのリモコンを紛失したときに注意したいポイント
電動シャッターのリモコンを紛失した際、焦って自己判断で対応すると、誤作動や保証対象外のトラブルにつながる恐れがあります。ここでは、リモコンの紛失時に気を付けたい主なポイントを紹介します。
DIYで対応するリスク
リモコンの再登録や受信機の交換は、簡単そうに見えても、内部設定や電源系統に関わる工程が含まれています。誤った配線や操作をすると、誤作動や故障につながる場合がある上、メーカー保証の対象外となるケースもあります。安全装置が正常に働かなくなると重大な事故を招くため、少しでも不安がある場合は無理に触らず、専門知識を持つ業者に依頼しましょう。
互換リモコン・学習リモコンの使用可否
市販されている互換リモコンやBluetooth対応の学習リモコンなどは、通信方式や周波数が一致していないと作動しません。見た目が似ていても、メーカーごとに採用している規格が異なるため、正常に動かないケースが多く見られます。誤作動防止や防犯性を考えると、電動シャッターでは純正リモコンを使うのが安全です。
業者に依頼するメリットと判断基準
施工業者に依頼すれば、機種の特定や登録作業、必要部品の手配まで一括で任せられます。型番が分からない場合や、適合するリモコンが判断しづらい場合でも、経験豊富な業者が状況を把握し、使用できるリモコンや必要な作業内容を丁寧に確認します。専門知識に基づいて対応が進むため、復旧まで安心して任せられる点が大きな強みです。
リモコンを紛失したときは99シャッターへ相談を
電動シャッターのリモコンを紛失すると、開閉操作ができなくなるだけでなく、防犯面での不安や誤作動につながる場合があります。住宅だけでなく、店舗・事務所・工場・倉庫などでも、シャッターが動かない状態は、安全性や業務継続に支障をきたす恐れがあります。紛失を放置せず、早めの対応が欠かせません。
対応策としては、同型リモコンの再購入や送受信機の交換が一般的です。ただし、メーカーや機種によって登録方法や施工の可否が異なるため、自己判断では進めにくいことがあります。型番が不明な状態や登録作業に不安がある場合は、専門業者に依頼するのが確実な方法です。
99シャッターでは、現地調査を通じてメーカーや受信機の種類、設置状況を正確に把握し、仕様に合わせた交換や修理をしています。主要メーカーの電動シャッターにも幅広く対応しており、豊富な施工経験をもとに状況に適した解決策を提案しています。電動シャッターを安全に使い続けるためにも、トラブルが生じた段階で、早めに99シャッターへご相談ください。
【筆者・監修者企業】
99シャッター(合同会社BUKAS)
弊社はシャッターを扱って15年以上の実績をもつ代表をはじめ、豊富な工事実績があります。
窓シャッター・車庫シャッター・工事シャッターではメーカー全面協力により信頼と安心安全の施工を実現し、メーカー保証付きで格安で施工いたします。
私たち99シャッターは、シャッター修理・交換・取付に関するお役立ち情報を発信しております。



